高野山~十津川温泉~熊野本宮大社
世界遺産に登録された熊野古道。そのうちの、小辺路を訪ねてみました。 長いですので、(前)(中)(後)に分けています。
中辺路、大峰・奥駆 はそれぞれのリンクでご覧下さい。
・2010.11.20~23(3泊4日) (22日のみ雨)
・単独行
・テント泊
世界遺産に登録されてから観光向けに紹介されることが多くなり、写真などから、苔むした道が良い雰囲気を醸し出しているものを見るにつけて、行ってみたいとは思いつつ、観光に行くのも億劫でした。しかし、昔何気なく買っていた山の地図「奥高野」(1991年昭文社発行)に、以前から行ってみたいと思っていた道が熊野古道・小辺路であることがわかり、今回思い切って行ってみました。
古い地図では結構な山歩きになっていましたが、インターネットで調べると、「山」としてではなく、古道歩きとして、一般の方が多数歩かれている雰囲気で、大股・三浦口・十津川に宿をとって3泊4日が標準行程になっていました。
私は単独行なので、宿で独り者は嫌われますし、ネットには、三浦口に宿はなく、「谷瀬の吊橋」の宿からの送迎を依頼することになると書かれていましたので、単独行では送迎は頼めないと思い、テント泊で目標2泊3日(状況次第で3泊4日)の計画で出発しました。(三浦口は現地で聞いたところによりますと、民宿があるそうです)
十津川村のHPに小辺路のルート図が掲載されています。
全体として、道は整備されて歩きやすい道でした。そうはいっても、伯母子岳・三浦峠・果無峠は1000m級の山で、登り・下りはしっかりありました。またこの季節(秋)、落ち葉が積もって小石を隠し、歩きにくくしていたことと、漫然と歩いていますと、枯葉で道かそうでないかわかりにくいかもしれません。
また、コース全体が長く、途中でリタイヤするとしても国道168号線まで出ないと交通手段がなく、そこまで距離が長く、山奥ですので、その点は登山するのと危険度は変わらないと思います。
トイレは各所に整備されてあり、 「東屋(あづまや)」になった休憩所も3箇所(水が峰と平辻の間・大滝・三浦峠)ありました。
水が峰と平辻の間にある休憩所
また、伯母子岳下の伯母子峠には山の家(避難小屋)があります。
ただ、自動販売機は三田谷までなく、大股のバス停にあったものの、お金を入れも動きませんでした(2010.11.20時点)。自販機荒らしに遭ったとかで止めているそうです。
大股の自販機
水は大股から先(萱小屋跡・伯母子峠下・三田谷・三十丁の水・R425号沿いの支流・昴の郷・果無集落ほか)には補給できるところがありますが、高野山から大股まではありません。
<スタート>
11/20
金剛三昧院の入り口~ここを右折
大滝方向を示す標識
~こんな感じの標識が整備されています。
御殿川にかかる橋を渡って大滝へ
~橋を渡ってから急な坂を上っていきます。
大滝にある休憩所
竜神スカイラインと合流
竜神スカイラインから再び小辺路へ
水が峰と平辻の間にある休憩所
~写真の通り舗装された林道
舗装路から山道へ
山道から舗装路へ出て、平辻へ
平辻から山道に入って再び舗装の林道に出ます。
そして、大股へ。
民家の間を通って伯母子岳へ登っていきます。
萱小屋跡を通ってさらに登っていきます。
萱小屋跡には新しい小屋が建設されており、その横で水を汲めるようになっています。