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冬の京都・非公開文化財特別公開(2) 2015.01/22~23

2015-01-23 | 山の遠足/宿泊登山

 2日目は、大文字山に登る予定ですが、朝から雨です。朝の仁和寺金堂でのお勤め(参加は自由参加)が終わっても、朝食が終わっても雨です。サッサと大文字山は取りやめて、「非公開文化財特別公開」の続きへと変更です。
 そこでまず、仁和寺の御殿見学です。入口まで行ったら、今日は行事があるので午後からしか公開していないと云う。ウム、残念!とあきらめかけたら、御室会館の特別の計らいで宿泊者のみ朝から入れて頂きました。ラッキーでした!僕は以前に泊まった際にも見ているのですが、中々立派な建物とお庭です。
            
<仁和寺御殿北庭から五重塔>     <仁和寺御殿南庭左近の桜>

 御殿の後は、金堂と経堂です。仁和寺の金堂は、モモヤマ時代に建てられた御所の紫宸殿を移築したもので、現存最古の紫宸殿の遺構とのことです。蔀戸や装飾金具など、宮殿建築の特徴が残されていてお寺の本堂としては随分と豪華です。
 次は近くの龍安寺へ。そうです、石庭で有名なお寺です。今回の特別公開の仏殿は10年ぶりの公開です。建物自体は昭和に再建されたものですが、この仏殿の横にある茶室も興味深い。庭にはあの水戸黄門が寄進したという「知足のつくばい」もある。このお寺、応仁の乱の東軍の総帥であった細川勝元が創建したとの事。あの細川元総理の祖先の親戚ですね。徳大寺家と云うお公家さんの別荘を譲り受けたものだそうで、どんだけ大きな別荘と驚きます。

<龍安寺石庭>

 龍安寺の次は妙心寺です。これもビックリする位大きな、大寺院です。まずは三門、お寺によっては山門としているところもありますが、ここは三門です。楼上には観音菩薩像や十六羅漢が奉られていて、天井や壁には龍や人面の鳥などが極彩色で描かれています。三門を下りたら、法堂の天井に描かれた「八方睨みの龍」を見に行く。広い天井にダイナミックに描かれた龍は、どちらから見てもこちらをにらんでいるように見える。中々の迫力です。写真に取れないのが残念! 描いたのは狩野探幽、江戸時代初期の狩野派の天才絵師です。さらに同じ妙心寺の衡梅院で狩野派のふすま絵や庭を見て、昼食。スタンプラリーのお接待の抹茶とお菓子も頂きました。
 最後は昨日見過ごした、本法寺です。今年の特別公開は、琳派誕生400年記念祭と唱われています。この本法寺は琳派の祖である本阿弥光悦の菩提寺です。これを外すわけには行きません! 残念ながら写真はありません。本阿弥光悦作の蒔絵の経箱、思っていたより随分と大きく、豪華で重厚なものです。また同じ光悦の作と云われる赤楽の馬上杯と茶碗や光悦秘蔵の茶釜など、21年ぶりの公開となったものです。大満足の冬の京都でした。

 来年もと云うリクエストもありました。しかも最初から山抜きでとのご意見も。確かに山抜きでも十分楽しい旅でした。 



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