やまなみ

長野県の自死遺族による自助グループ

年に6回奇数月の土曜日に分かち合い

偶数月に「やまなみ通信」を発行

「メディアのすべきこと」(水島宏明 法政大学教授)

2013年09月02日 | メディア情報
藤圭子さんの悲劇についてのメディアの取り上げ方について、

ひとつの見識



藤圭子さんの自殺で浮かび上がった「精神障害者」と「その家族」の問題。

芸能人一家の人間関係がどうであったのか、
などということにとらわれるべきではない。

”愛憎劇”などというが、
精神障害がある人たちの周りの人間関係が「切れる」ことは、
ある意味、当たり前のように起きていることなのだ。

そんな個々人がどうした、という話よりも、
どういうケアがあるべきだったのか、
という社会的な問題としてとらえるべきだろう。

藤圭子さんの場合にイギリスのような
「訪問してくれる医療・保健サービス」があったなら
事態はどうなっていただろうか。

宇多田ヒカルさんの後ろには無数の同じような患者家族がいるのだ。

手記を甘いBGM付きのナレーションで読み上げて、
スタジオで「宇多田さん、つらかったのですね」
と表面的に同情するだけなら、
そんな放送はジャーナリズムなどではない。

メディアがやるべきことはほかにある。


http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20130831-00027729/
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