やまなみ

長野県の自死遺族による自助グループ

年に6回奇数月の土曜日に分かち合い

偶数月に「やまなみ通信」を発行

歌手藤圭子さん自死報道から考える

2013年08月26日 | メディア情報
碓井 真史氏

(社会心理学者/新潟青陵大学大学院教授/スクールカウンセラー)

が、藤圭子さん自死報道に関して、

メディアの責任を訴えます。


一部を引用します。

■マスコミ人関係者と市民のみなさんにお願いしたいこと

藤圭子さんはすばらし歌手でしたから、亡くなられて、
功績を忍ぶことは悪いことではないと思います。
しかし、必要以上に自殺に焦点をあてることは、
注意しなくてはなりません。

私は、多くのマスメディアの方とも話しをします。
私が思うに、ほとんどのメディアの方は、
視聴率や販売数のことを考えつつも、
同時に世のため人のための仕事がしたいと願っている方々です。

それなのに、大きな自殺報道(長い時間の放送、大きな紙面)に、
ほんの少しの自殺予防情報を加えないことが多々あります。

報道関係者には、上記の配慮を希望しますが、
同時に視聴者読者の私たちが、その配慮が当然だと考えたいと思います。
メディアは、視聴者読者スポンサーを大切にするのですから。

■宇多田ヒカルさんをはじめ、自死遺族の方へ

家族の死は辛いものです。
ましてや、自死など特別な死別の辛さは、
他人には分からないほどでしょう。
自殺予防の情報ですら、自死遺族は辛い思いをしています。
さらに、有名人の場合は大きく報道されてしまいます。
報道されたくないことまで報道されてしまいます。
遺族にも取材がやってきます。

葬儀には、関係者が大勢やってきます。
遺族の中に芸能関係者がいれば、しっかりと対応しなければなりません。
悲しむ余裕すらありません。

有名人として、取材に応じる義務があるかもしれません。
それと同時に、一人の自死遺族として、守られなければなりません。

自死ではありませんが、
歌手の安室奈美恵さんは、母親を殺害された殺人事件の被害者遺族です。
当時、安室奈美恵さんは気丈に対応をされていて、
さすがにりっぱだと報道されていましたが、
その後もとの元気を取り戻すのには、時間がかかっています。

がんばっている人ほど、みんなで守る必要があるのです。


(全体記事)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/usuimafumi/20130822-00027463/
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 全国自死遺族連絡会フォーラ... | トップ | 「メディアのすべきこと」(... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
全くその通り (出張族サラリーマン)
2013-08-26 10:06:21
コメント失礼します。
全くその通りだと思います。でも芸能人だからある程度仕方ないんかなー
返信する
Unknown (管理人)
2013-08-26 15:10:33
「有名税」という考え方もありますね。
でも、死別の悲しみには有名無名は関係がないはず

メディアとしては、ニュースバリューのある事件をほってはおけませんが、読むほうは様々な受け取り方をします。

自死予防に役立つ事件報道ってなんなのでしょう
返信する

コメントを投稿

メディア情報」カテゴリの最新記事