やまなみ

長野県の自死遺族による自助グループ

年に6回奇数月の土曜日に分かち合い

偶数月に「やまなみ通信」を発行

二次被害を防ぐために

2010年10月29日 | 田中幸子さんの講演
<田中幸子さんの講演より>


「悲しんでいられる人は、まだ幸いだ」と、私自身も言われました。

「田中さんは、しあわせですね。そうやって息子さんのことを悲しんで

生きていけばいい。

私は悲しんでいる暇がなかった。お金を稼がなければならなかった。

借金を残されてしまって」という遺族もいらっしゃいます。



それを防ぐためには、国に遺族支援をしていただきたいのです。


国は、自殺防止や遺族支援のために何百億という税金を使っていますが、

「心だけ」の支援はやめてほしい。



法律の中にも差別があります。

「自殺は、故意の死だ」と書かれています。


二次被害防止の活動とは、自死も、

病死や事故死と同じような扱いにしてほしい、

という活動です。

「自死だけ特別にして下さい」ということではありません。

「法律の中でも、病死や事故死と同じようにして下さい」

ということです。


法律の中に感情論が入っているのは、おかしい。しかも、差別です。

今どき、そんな差別が許されるわけがない。

生も死も、平等だと思います。

そのようにすることこそ、国にしかできない支援です。

「眠れなくなったら、病院に行きなさい」が支援ではない、

と私は思っています。


弁護士さん、司法書士、学者などにも応援していただいて、

ある程度の法律を決めてほしいのです。

超党派でやっていただきたい、とお願いしております。

悲しみ以外の問題で苦しんでいる遺族がいます。

裁判をしている人もおります。

「自民党だから、民主党だから」というものではないと思っています。






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