2021年8月5日、木曜日、晴。今日は剱御前小舎で鹿児島のMさんと7時に待合わせて、小舎から大日岳まで稜線歩きだ。
5時45分剱沢小屋を出発。いい天気だ。雲の上に剱岳だ。
剱御前も朝日を浴びて輝く。遮るものがない稜線歩きの今日は焼けるぞ。
6時25分別山への分岐を過ぎる。前を歩いていた人たちは別山への登りに向かう。おそらく立山を経て室堂に下るのだろう。
剱御前小舎が目の前に見えるところまで登ると、
剱の雲もすっかり取れた。右奥の山(白馬岳)から推測するに、昨夕の判別できなかった山は白馬鑓ではなかろうか?
剱御前小舎に6時53分着いて、Mさんと合流。小舎の標高が2750mだから2611mの奥大日岳より高い。三つ並ぶ山は左から中大日、大日、奥大日。まずは2380m室堂乗越まで下り奥大日に登り返しだ。
昨日の剱からの眺めだと、左から奥大日、中大日、大日と並ぶ。大日の左鞍部に大日小屋だ。遠景の山は白山だろう。
下りながら眺める、左手の風景。左から龍王山、浄土山、室堂、地獄谷が望める。遠くは薬師岳だ。
足元にはチングルマだ。
新室堂乗越に8時12分に着き、緩やかに奥大日に向かって登り返しが始まる。
振返れば真砂岳、立山(富士ノ折立、大汝山、雄山)、雷鳥平にはカラフルなテントの群れ。
足元にはチングルマの実。
Kさんに教えられて知ったが、ブルーベリーの木も多いのだ。確かにこの実はそのものだ。
2511の地点近くまで登ると剱御前に隠れていた剱岳が姿を現す。
2511の地点に9時31分着くと、ようやく奥大日岳が見えるようになる。山腹に見える登山道を登ると、
10時21分奥大日岳への稜線に出て頂が見えた。
その前に奥大日の最高点に寄ろう。こちらが眺めがよいのだ。
最高点からは歩いてきた稜線が一望だ。天狗平を走る道路も眼下だ。日も高くなったから、別山から立山の稜線に雲がかかり始めた。
剱の頂にも雲がかかる。
10時53分奥大日岳の頂に着く。ここで昼食。
雲が下からも湧いてきて、怪獣が忽然と現れそうな景色になってきた。
山頂からガレ場を下り、稜線歩きの道からは、
左下、残雪が所々に見える深い谷底に称名川が。この下流に称名滝があるのだ。
稜線を30分も歩くと、稜線から外れ間もなく、梯子がかかるガレ場に出る、12時1分。
下り終わって草付きの登山道を小さな登降を繰返して、12時31分鎖、木橋を通過すると、
七福園への登りが見える稜線に出る。七福園の先が中大日岳だ。
七福園への登りだ。癒される景色だね。
13時3分岩場を登り抜け七福園に着く。何がいいのかな???秋の紅葉時期がいいのかな。
七福園から10分ほど歩いた、13時22分山頂らしさが全くない中大日岳の標識を登山道の脇に見る。
大日小屋まであと10分。ひたすら小屋に下るだけだ。タラレバを言っても仕方ないが、ガスが無ければこんな景色が目の前に見えるのだ。
13時31分大日小屋に着く。遠雷がするので様子見、先に受付をする。前回小屋に着くや否や猛烈な雷雨に見舞われ、称名滝への道が流され、剱御前小屋に引き返した苦い経験を思い出す。
14時雷鳴が聞こえなくなったから大日岳に向かう。相変わらずガスは出たり消えたり。14時19分ガスがまく山頂へ着く。最高点へは立入禁止なようなのでパス。
戻る途中で、ガスの切れるのを待っていたら、こんな素晴らしい景色にを目にできた。スッキリ。奥大日岳(左)、中大日岳(右)。遠景立山。
14時57分小屋に戻る。明日は早立ちなので弁当を頼むと、朝食は弁当だから4時30分に渡すと云われた。好都合なのだが、コロナで様変わりだね。
今日の行程、
剱沢小屋5:45-6:53剱御前小屋7:08-8:12新室堂乗越8:20-9:312511-9:39-10:30奥大日最高点10:37-10:53奥大日岳(昼食)11:29-12:01梯子-12:31木橋-13:03七福園-13:22中大日岳-13:31大日小屋14:01-14:19大日岳14:26-14:57大日小屋
夕食後小屋前から大日岳を望む。見える頂はピークではない。ピークはさらにその先だ。
19時夕日に染まる赤剱。右は奥大日岳。早月尾根の小屋に灯がともればはっきり確認できるそうだ。明日はいよいよ最終日、称名滝だ。