母に立ち向かう勇気もなく数年が経った。
相変わらず学校は行かせてもらえず、ネグレクト状態。
小汚ない子どもだった。
勉強は「学校なんて中学からはじめたって充分間に合うから大丈夫」そう言われた。
天才でもあるまいし、間に合うはずがない。
10歳の時に母は義父との間に子どもができた。
そのとき義父は60歳。
狂ってる義父は母におろせと言ったが嫌だと言い張り義父は殴って流産させようとまでした。
けど母はお腹だけは守り子どもを産んだ。
その時のことで殺したいほど義父を恨むようになった母だった。
反対を押しきり母は男の子を産んだ。
私も可愛がった。
けど、間も無く母は居酒屋を義父の命令ではじめて私が夜の間ずっとミルクもおむつも面倒見る事になった。
小さい弟は容赦なく夜でもお構い無く泣き私は寝る時間などひどく不規則だった。
義父は酔って帰ってきて何一つ弟のことをしようとなんてしない。
夜は必然的に同じ部屋に寝ることになり、帰ってきた義父と母は営みをはじめる。気持ち悪くて気持ち悪くて吐き気がして必死で寝たふりをした。
もっと嫌なのは行為が終わったあと私の布団をはぎ取りニヤニヤ笑いながら「起きてるんじゃない?」と確認してくること。
もうこの人たちに嫌悪感しかなかった。
弟は反対されて生まれたわりにはすごく義父が溺愛した。
母も反対を押しきって産んだ子ですごく溺愛していた。
きれいな服を着て清潔にしてもらい愛を注がれた。
けど私の扱いは変わらなかった。
この頃から死にたいって思いが更に強くなった。