谷中マニアの優雅な生活

 谷中の個性的なシェアハウスに住んでいるマニアの生活の記録です。イベント情報、おもしろスポット情報も書きます。

こんな時世だからこそー「文化」の在り方について考える記事①ー

2020-03-31 23:49:27 | 日記
どうも、しょぼ黒こと谷中研所長の鈴木です。
コロナウィルスが猛威を振るい不要不急の外出自粛・三密を絶たざるを得ない昨今、如何お過ごしでしょうか。
私は日本社会に嫌気がさしつつあります。
「自粛の要請」という言葉を使い活動を委縮させ
滞った経済への補填は何も行ってくれない美しい国。
勿論非常事態だという事は十分に理解した上で粛々と自粛を行いたいのですが
そうであるならば十分な補償はあるべきでないのか、そんなことは思ってしまいますね。

存在自体が”不要不急”として切り捨てられようとしている数々の文化的存在たち。
本当に不要で不急なものなのか、そもそも人間にとって「文化」とはどのような存在なのか。
こういったことを改めて考えてみたいなと思います。
連載のように書けたら良いなと思うので
とりあえずは作業スペースの確保をば。
内容としては

・文化とは何か(文化の定義)
・文化は人間にしかないのか(”カニクイザルの道具使用”の例をみる)
・そもそも文化とはなぜあるのか(文化の機能)
・文化が人間社会に果たしてきた意味(『文化がヒトを進化させた』 より)
・文化がなくなるとどうなるか(文化のない人間社会は可能か)
・文化を切り捨てることの是非と文化のこれから

こんな文字を書いていきますので、どうぞご支援よろしくお願いします。

サウナセンターに二郎をみる

2020-03-31 21:43:21 | 日記
「ここは二郎に似ている。」

友達に言われた一言で、はっと気づかされました。
たしかに。空気感が二郎に似ていると。
サウナは大学生が二郎に通う感覚に似ていると。

ぼくがまだサウナにハマり始めて間もないころ。
とりあえずネットで近場に良さげなサウナがないかと漁っていたころ。
ぼくは鶯谷サウナセンターと出会いました。

言わずもがなの老舗であり、そして都内サウナーであるならば一度は訪れるべきとのレビュウたち。
ある意味サウナに対してなんの恐れを知らなかったぼくは、ふらりと鶯谷サウナセンターに赴いたのです。

鶯谷シティ。上品な、下品な街。
道行く人々はどこか影を帯びているが、
しっかりと明日を見る目をしている。美しい街。

駅からほど近くない場所に鶯谷サウナセンターはあります。
入り口にはガンダム。
受付には麗しきおねいさん。
男だけの空間だからこそか、受付のおねいさんがやたら可愛くみえる。
いや、普通にかわいいんですよ。
でも、汚っさんに絡まれても笑顔を絶やさないおねいさんには、なんとも言い得ぬ魅力を感じます。

サウナセンターはカプセルホテルを併設した(サウナが併設されているのか?)サウナ。
男性限定の施設。

サウナセンターの魅力は、この男だらけの空間におわしますおねいさんだ、と言いたいところですが、特筆すべきはやはりアウフグースでしょう。
都内にどれほどあるのか分かりませんが、ここではアウフグースを体験できます。

サウナストーンにアロマ水ぶっかけて、熱波師がタオルでぶん仰いでくれるあれです。
ぼくはここで初めてアウフグースを体験しましたが、死ぬほどあつい。普通に火傷です。

でも、これが癖になるのです。
限界ヒリヒリまで熱せられた身体で、水風呂に入ればそれはもう、たまらんのです。
多分、これがないと整わないとかだめだって思い出したら終わりな気がします。

とにかくサウナセンターは受付のおねいさんがかわいい。そしてアウフグース最高。
(鶯谷サウナセンターについては、きちんと詳しく書いてる記事等いっぱいあるのでそっち見てください)

「ここは二郎に似ている」

その言葉でふと思いました。
まず、サウナは一種のラーメンみたいなものだと。

サウナは言わずもがな気持ち良い。
そしてラーメンみたいなものを摂取することは、一種の脳内麻薬がドバドバと溢れる。
気持ち良い。
なんか似てる。

銭湯サウナがまったりキマるとしたら、サウナ施設のサウナはパキッとキマるみたいな、、
家で食べるオカンの作ってくれるラーメンと二郎の違い、、みたいな。
どちらも同じラーメンだけど。
どちらも幸せな味だけけれども。
過程や意気込み、満たされ方のベクトルが違う。そんな感じがします。

ぼくは早い段階からサウナセンターを経験出来て良かったと思っています。
サウナってこうやって入るんだ。こんなマナーがあるんだ(サウナセンター独自のものかもしれませんが)。
カプセルホテルに併設されてるサウナって、銭湯と違ってロッカーに館内着とタオルが入っているんだ。
ある意味、サウナーの基礎的なものを感じることができました。
あと純粋に、キマる。

やはりサウナ施設のサウナは銭湯に併設されているサウナとは違います。
もちろん、銭湯に併設されているサウナも良いんですけどね。
毎日は食べれないけど、いつでも食べたい、みたいな。
サウナセンターは二郎に似た中毒性があります。
銭湯とかの雰囲気というのは、お風呂の延長線上みたいなもの。

サウナセンターにいる人々は、本気でサウナに入りにきている。
これは二郎に挑む時の心持ちに通ずるところがある、気がする。

サウナセンターは、二郎に似ている。

昼でも夜みたいになった今読みたい本「夜明けあと」

2020-03-29 13:31:02 | 日記
 ど~もみなさん、また高橋かずひろで~す。

 最近、コロナパニックで昼でも夜みたいにひっそりと生活しないといけない雰囲気で最悪ですね。

 今日はちょっとでも寂しさがまぎれる本の紹介をしていきたいです。




 その名は「夜明けあと」星新一が書いてます。※ショートショートではありません。
明治時代の新聞に載っていたオモシロ一行知識のコレクション本で今見ても最高におもしろいです。


聞き間違いネタとか

明治七年
 ある会合でイギリス人が相撲取りに
「アナタ タクサン ビッグ ワタシ スモール」とたどたどしく話しかけた。
それを聞いた相撲取り
「ワタシモ スモー」と服を脱いで相撲を取ろうとした。
英語の分かる人が仲に入った(東日)



食違坂って名前が最高、、、

明治八年
 天皇23歳、新しい侍女と深い仲となり、皇后ご立腹。岩倉具視、その和解のために苦心。
 何とかおさまり、酒宴となる。その帰途、岩倉は食違坂(くいちがい坂)で暴徒に襲われて危うく命を失うところだった。


科学の勉強と言えば何でも通っちゃう?!

明治十一年
進化論が大流行絵入りの本が出たが、春画まがいのものがある。(かなよみ)


銃の発明者は腕も凄い。

明治十五年
村田銃の発明者、村田中佐、銅貨や碁石や梅の種を空中に投げて百発百中。(兵事新聞)

怪奇ネタも強烈

三重の農民、太ももに人の顔のような腫物ができた。口にあたる部分は声を出さないが米を与えると食べた。(岐阜日日新聞)


リアル二枚舌の話があったり

明治十六年
兵庫県に生まれつき舌が二枚の人あり、不便なので病院で一枚を切断、無事退院喜んでいる。(朝野)


極めつけがこれ

明治四十一年
静岡のある村で豚と関係した男、怒られ高価で買わされ幕。めでたく同居となった


まあ、まじめな記事も結構あるんですがそういうのをかき分けてこういった怪記事を探すのって宝探しみたいで楽しいですよ。星さんはSF作家で有名ですが「アシモフの雑学コレクション」とか雑学タネ本もおもしろいのが多いです。

では股。


伝説を呼ぶ!高橋かずひろの私家版 クレヨンしんちゃん映画おすすめランキング 

2020-03-23 13:37:07 | 日記
 このブログはオモコロみたいな記事を書いていくらしい。

勉強のためにさっそくオモコロを読んでみたらいい記事を見つけた。

 一個一個の作品のレビューが丁寧でしかも2020年までの作品27作も見て評価してくれて頭が下がる。

 よ~し僕もクレしん映画を全部見る、、、わけにはいかないが実際に見たクレしん映画の中でマイベストを決めてみたいです。※あくまで実際に見た映画の内で個人的に記憶に残った作品を選んでいきます。

嵐を呼ぶジャングル (2000年)
嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年) 
嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 (2002年)
嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード (2003年)
嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ (2004年)

 オラの引越し物語~サボテン大襲撃~ (2015年)
 襲来!!宇宙人シリリ (2017年)

 見ていた映画に大幅にタイムラグがあるのは小さい頃に見ていたのと大きくなってから改めて第二次マイブームが来たからであります。やっぱり風刺とパロディ要素が分かるようになってくるとまた見たくなる。


7位
嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード (2003年)
 野原一家が指名手配犯に指名手配犯にされる映画で、前作と前々作(オトナ帝国と戦国大合戦)が感動路線に突っ走ったために、「おバカ映画」を作ることに重点を置いた作品。おバカ要素なら群を抜いている。らしいのですが僕が今まで見たクレしん映画の中でいまいち印象が薄いです。なんでだろう?
 記憶に残っているのがしんちゃんがアクション仮面に裏切られて呆然となるところとかで肝心の笑いのシーンでおもしろい部分が思い出せない。挿入歌の「ローマ風呂帝国衰亡史」はYou tubeで見てもおもしろかったのになあ。
記憶に薄いんで7位

6位 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 (2002年)
 「クレヨンしんちゃんでそこまでやるか!」ってぐらい丁寧にかつ大胆に戦国時代を描いた傑作。予告編を見ても分かるように城が我々のイメージする時代劇に出てくるような黒い石垣に白い壁の立派な「平和な時代の城」ではなくて、山を削って木の柵を立てたような「戦国時代の城」を忠実に描いていて最高にシブい。合戦の前に敵に奪われないために収穫前の稲を刈り取るシーンとかも正確に描かれていて資料的価値も高いです。多分、歴史に詳しくなった今見たら100倍楽しめるだろうなあ。

 ラストの展開についてめちゃくちゃ賛否両論ありますが、やっぱり悲劇のラストにして正解だったのかなあと僕は思います。でも始めて見た時は「悲しい」という感情が沸き上がってくる以前に呆然としてしまって、もうちょっと大きくなってから見れば泣いただろうなあと当時を振り返ってしまいます。今、もう一回みたい作品で6位


5位 嵐を呼ぶジャングル (2000年)
 僕が始めて見たクレしん映画で、僕の中での原点です。今でも記憶に残っているのはアクション仮面対パラダイスキングの戦いのシーンかな。ジャングルと猿とパラダイスキングのイメージが強烈で映画館で見たのがうんと小さかったけど潜在意識にしっかりこびりついているなあって感じてしまう快作。5位


4位 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ (2004年)
 これも映画館で見た作品で、劇中たまたま入った寂れた映画館に映し出された映画を見ているうちに西部劇の世界に入ってしまうという展開が斬新。
 西部劇の世界で暮らしているうちにだんだん記憶がなくなっていき、西部劇の世界の住民になってしまう、個人的にはこの設定の方がクレしん映画では珍しい徹底した悪役のジャスティス市長よりも得体の知れない怖さを演出している。ブロンソンのそっくりさんとかも登場するんで西部劇に詳しい人が見ればもっと楽しめただろうなあって今は思ってます。個人的にはオリジナルキャラクターの映画マニアのマイクさんが好き。僕もあんな風に見られてんのかな?


3位  オラの引越し物語~サボテン大襲撃~ (2015年)
大人になってから始めて見たクレしん映画
 野原一家がメキシコに引っ越しする作品、春日部を離れるシーンで堂々とお受験批判を入れてきたり、メキシコに着いたら一転してサボテンが暴れるパニック映画に、バカバカしい笑いの中に原発風刺の側面が入っているあたり、大人の漫画の毒が残っていて「クレしん映画はまだ臼井先生の魂が生き続けているんだな」って感じた快作。おバカとシリアスがうまく共存してます。
 覆面プロレスラーとか日本人の目から見たメキシコが演出されててその辺も結構楽しめます。


2位  襲来!!宇宙人シリリ (2017年)
 宇宙人もので物語の序盤に宇宙人シリリの謎のビームでひろしとみさえが25歳若返ってしまう。この時点でつかみもバッチリ。珍しくロードムービー形式を取っていていろいろ景色が変わるところも結構楽しめる。宇宙人もののパロディ(スターウォーズとかETとか)が多めに入るが肝心の悪役の宇宙人のスケールがでかい。なんと地球人を全員子供にして再教育するという、SFとして見てもよくできたヤバイ発想です。「たぶん、これ他のアニメ映画でやったら炎上するなあ」っていうギリギリをついていてエライ。

 25作品目という事で劇中の過去の24作の登場人物や小ネタが入っている。初めてこの映画を見た時には「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」のマイクさんしか分からなかった。次はもっとちゃんと見よう。
 


1位 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年)
 僕が二番目に見たクレしん映画で映画館でも見ていないのに記憶にこびりついて離れない。おそらく生れて始めて見た「昭和」だったと思う。それだけインパクトが強い。そしてスケールがでかい。なんせ20世紀vs21世紀の戦いだから。

 実際に映画賞もいっぱいとっている。僕の好きな映画秘宝の2002年のベスト映画にも輝いている。(ちなみに嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦は次の年の12位)
 
 まず構成が見事、「昭和」を扱った映画は「昔はよかった物語」か「昔はひどかった物語」のどっちかに陥りやすい。でもこの映画は昭和の美しい部分を思い切り描いた後で、「美しい昭和」が敵になって大人を洗脳していく。しかもその洗脳も「昔に戻りたい」という誰でも持っている感情を利用しているあたりがにくい。つまり、「昭和」を「魅力的な悪役」として描いていることで平成と昭和が画面の中でぶつかりあっている。

 いわば、クレヨンしんちゃんのキャラクターを使いつつ、過去と未来の戦いをおもしろおかしく描いたところが画期的だったと思うし、大人と子供のキャラクターが絶妙にまじっているクレしん映画でないと表現できない部分も多い。

 21世紀ももう20年たつけどこの記事を書いている僕はいまだに昔に戻りたい感情は湧いてこない。でも大きくなってから昭和カルチャーを見ると、「ひょっとして昭和カルチャーの良さにみんなが気づいたらオトナ帝国みたいなことが起こるかもしれない。」と心の隅で思う。それだけ心の原点に残っている。昭和カルチャーが分かったらもっと楽しめただろうなあ。