「特捜部と雪の八甲田山」・・とでもいいますか・・

2010-01-16 18:09:20 | Weblog
NHKで、「坂の上の雲」が一部終了・・ということで暫くお休み・・となりました。
この作品は、主として「日露戦争」が題材になっております。

さて・・私は、青森県弘前市の出身でして、地元は、この時期、ともかく雪・雪・雪との戦いでして、なんでこんなところに住んでんだろう・・と思わせるほどひどい雪です。

ところで・・昔、父と「八甲田山」という映画を観に行きました。新田二郎氏の「八甲田山死の彷徨」という小説の映画版です。日露戦争の少し前の事件です。

私は、目的を貫徹する為に全力をあげる青森第五連隊の第二大隊長「神成大尉」に共感したのですが・・父はそうではなかった様子でした・・(北大路さんが神田大尉として出演)

「・・なんとなく・・中間管理職の悲哀を感じるなぁ~」という感想でしたが・・

またまた・・話は転じますが・・最近・東京地検特捜部が・・M主党のo沢幹事長について捜査をしておりまして・・元秘書のi川議員逮捕・・というところまで捜査の手が迫っておりますが・・o沢幹事長逮捕・・なんてことになったら大変でしょうね・・政権与党の大重鎮のo沢さんですから・・

そこで・・検察庁法14条か・・と所謂「指揮権発動」ですね。平たく言えば・・法務大臣が検事総長に・・「もう、あの捜査やめなさいね」・・ということを指示するんですね・・

検察官一体の原則・・頂点は検事総長さんですが・・法務大臣には敵わない・・のでありまして・・「やめなさいね」で「はは、はい~」と従わないといけないのが原則。

・・と、検事総長さんは、特捜部長に「・・悪いけど・・中止ね」と命令するんですね・・多分ですよ。

そうなると・・東大卒の超エリートのS間特捜部長も、検察官一体の原則には負けますね・・「はは、はい~」と捜査打ち切り・・となるのでしょうか・・

そこで・・八甲田山に戻るのですが・・師団長からの一言「雪とは何か・・寒さとは何か・・研究してみる気はないか?」の一言で、神成大尉も行きたくもない雪の八甲田山に雪中行軍した訳でしょうが・・多くの将兵の犠牲が出ました。

なるほど・・上司からの「やってみない?」とか「中止ね」の一言で左右される中間管理職の悲哀があるんだなぁ~大尉というのは正に中間管理職なんでしょうね・・

東京地検の特捜部長も同じなんでしょうか?この下では、多くの若い検事さんが徹夜で押収した資料を捜査してるんでしょうが・・指揮権発動で水の泡・・となる悔しさは十分に理解できます。

ちなみに・・私の父は東京地検の検事でした。検事を辞める寸前は、福島地方検察庁の次席検事でしたが・・これも地検の中間管理職です。父としては、神成大尉の気持ちが痛いほど理解できたんだなぁ~と思います。

私としては・・雪といえば・・八甲田山・・八甲田山といえば・・雪中行軍・・そして父のような中間管理職の神成大尉・・そして・・検事さん(唐突ですが)・・命令で動く人達・・検事さんたちのご苦労が忍ばれます。

さて・・o沢氏の捜査はどうなるのでしょう・・S間検事は、雪の八甲田山を無事、踏破できるのでしょうか・・

今後に期待しております。




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