地球人の楽しさ

変なタイトルですが、先日、息子が話していたことで

そんなことを考えました。

今月、息子は校外学習で、県内ですが少し遠くまでバスに乗って行きました。

この学年は毎年、紙すき体験をすることになっています。

普通に生活していたら紙すきなんてしませんから

なかなか貴重な体験だと思います。

やってみたら、道具が重くて難しかったそうです。

さてバス移動では、席をどこにするのか、誰の隣になるのかなど

子供にとっては、結構気になるポイント。

息子は仲良しのAくんと隣でした。

仲の良い子と隣になれて良かったね、と私が言ったら

うん、と返事をしつつも、

「外の景色を眺めたい時、帰りに疲れて寝たい時は話しかけないでね」

と友達に頼んだそうです。

え、それって仲の良い子が隣にいる意味ないんじゃ？

息子は、こういうところがとてもマイペース、というか独特。

「どこでもドア」があったら、いろんなところに行けて便利だけど

移動を楽しみたいから要らないかな、と以前言っていました。

バスに乗るのが楽しいし、時間をかけて移動するから良い、

移動中の景色も楽しめるから良い。

そして、その楽しさを人には邪魔されたくないらしいです。

先日も、電車に乗るために2人で出かけましたが

乗り物に乗るのが楽しいので、旅は移動も含めて楽しいんですよね。

わかりますけどね。

私はさっさと目的地に着いたら便利だなーって

あり得ないことなんですけど、思いますね。

けれど、簡単に行けないからこそ、行くのが特別なんであって

飛行機に乗って長時間移動するのも、それもまた良いのかもしれません。

前にも書きましたが、私達は魂になったら、好きなところに行けるそうです。

体が無いですから。

簡単に行けるんだけど

やっぱり、この不便な体を使って、時間をかけて

やっと目的地にたどり着けるからこその価値がある、ということ。

不便だから、それが良いということ。

地球に人間として生まれ、生きていくのなんて

不便だらけなわけです。

でも、それだから良い。

難しいから、面白い。

不便なことを経験したくて、難しいことをやってみたくて

それで何か出来た時はより一層嬉しい、ということ。

難しい人間関係だって、そういう理由で経験しているのかな？と思いますよ。

時々、子供は真理をついたことを言いますね。

多分、覚えているんですね、生まれる前の目的を。

みんな経験したくて、色んなことを経験しているのだと思うと

まあ、仕方ないか。って思えることもありますね。