「かまぼこ」は、平安時代以前からから食べられていた日本独自の食品だったそうですが、今では世界で食されているようです。中でも「カニ風味かまぼこ」は1975年頃には一万トン程度だった生産量が1985年には7万トンになり、世界に輸出されるようになりました。
「かまぼこ」が日本の技術革新によって様々な「○○風味かまぼこ」が生れ世界に売れたのは良いのですが、「特許」を得ないまま世界に公開してしまったので、「韓国・中国」が生産拠点になってしまい、今では「カニカマ」の世界一の生産国はリトアニアで、世界一の消費国はフランスだそうですです。
「日本人にはイノベーティブな製品を発明する能力はないが、既存製品を改良する優れた技能があり、それが日本人のパワーだ。」と言う人もいて、何をもって「イノベーティブな商品」と言うのかは判りませんが、今ではどの国も一国では「革新的な商品」は造れません。だからと言って、日本の様に独占意識の低い国が外国人と共同開発をしても、技術を奪われるだけです。
1984年に始まった「TRONプロジェクト」では、日本独自のリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を開発しましたが、アメリカのイチャモンによって開発が遅れ、ビジネス用のパソコンOS(BTRON)の場合、Windows3.1に市場を奪われてしまいました。それでも、工業用OS(ITRON、μITRON)が開発され、自動車やロケットの制御に利用されています。恐らく、装置用OSでは「TRON系」が世界一だと思います。
1980年頃の日米貿易摩擦でTOYOTAが叩かれていた時に、経産省がビジネス用OS(BTRON)を犠牲にする事で救われたトヨタですが、今では米中貿易覇権戦争のさなか、中国での売り上げが日本国内の売り上げを上回ったそうです。これは、中共によるトヨタとの次世代自動車の共同開発が目的であり、新幹線の技術を奪われた失敗と同じ轍を踏むことになります。
中国では米国のOSが使えなくなるので、表向きは「中国独自のOS開発」と言ってますが、おそらく日本の「TRON」を奪い、変更を加えブラックボックス化して「独自のOS」と言い張ると思います。中国は、今では「新幹線」製造が世界一で、間もなく「OS」も世界一になります。
中共に技術を教えるとすべて奪われ、世界の覇権を握られます。アメリカは強大な軍事力を持っているので「鎖国」する事で自国を守る事は可能ですが、日本はアメリカから見放され「一つの中国】に吸収されてしまい、運が良くても「一国二制度」です。
現在は、トランプ大統領の出現でアメリカの立場は強くなり、現在の中国は以前の日本の立ち位置に在りますが、中国には「TRON」のように「取引する材料」は無いし、「安価な労働力」も武漢ウイルスのせいで失います。
「日本は貿易立国だ。」と云う噂話があるようですが、輸出入ともに約80兆円で、計算上はGDPの15%程です。GDP計算では、輸出額は「+」で輸入額は「-」計算されるので、
GDP=家計支出+企業支出+政府支出+(輸出額-輸入額)
から「輸出額-輸入額≒0」なので、計算上は貿易額はGDPに寄与していません。
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