オメガねこ

知識は人をバカにする。
智識はバカを人にする。
信じるか信じないかは、自分次第です。

「支配」 と 「管理」 ②

2020年01月29日 | 戦争史
 支配:
① ある地域や組織に対して、権力者の意のままに動かせる状態に置くこと。
② ある要因が人や物事に影響を及ぼして、その考えや行動を束縛すること。
③ 仕事を配分したり、監督・指揮したりして、部下に仕事をさせること。

 管理:
① ある地域や組織に対して、規準などから外れないように統制すること。
② ある要因が人や物事に影響を及ぼさないように、注意を払うこと。
③ 法律上、財産や施設などを維持し、また、目的にそった範囲内で運用・改善をする事。 

 「昭和憲法前文」には「・・・、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。・・・」と書いています。

 日本を「支配①」しているのは日本国民であって、政府は国民によって「管理①」を任されていると云う事です。鳩山由紀夫民主党幹事長(当時)は「日本列島は日本人だけの所有物じゃないんですから、もっと多くの方々に参加をしてもらえるような、喜んで貰えるような、そんな土壌にしなきやダメですよ」と言いましたが、これは憲法違反です。

 日清戦争に勝利した日本には、支那大陸から多くの「支那人」が亡命や勉強をしに来ました。孫文・蒋介石・周恩来・・・。日本はこの人たちに「喜んで貰えるように」多大の援助をしました。

 しかし、革命に失敗したり、仲間割れを起こしたりして、日本も「支那内戦」に引きずり込まれ、酷い目にあいました。若し、この時代に「鳩山由紀夫」がいたら「中国大陸は中国人だけの所有物じゃないんですから、もっと多くの方々に参加をしてもらえるような、喜んで貰えるような、そんな土壌にしなきやダメですよ」と言って、「支那事変」を防いでくれたかもしれません。

 「満州事変(1931年)」が始まる直前の夏、(中国)広東政府の外交部長である陳友仁が訪日し「張学良を満洲から排除し、満洲を日本が任命する政権の下において統治(管理①)させ、中国は間接的な宗主権のみを保持(支配②)する。」と提案しましたが、幣原外相は一蹴しました。

 幣原は「支那人は満洲を支那のものと考えているが、ロシアのものだった。日本は領土権は主張しない。日本人が相互友好協力の上に満洲に居住し、経済開発に参加できればよく、これは道義的に当然の要求である。」と「管理③」を主張していました。

 この時に幣原喜重郎が「中国広東政府の提案」を受け入れていれば、取り敢えず、日本は満州の権益を合法的に得る事が出来て、多くの国は「満州は中国の領土」と信じていたので、満州事変を回避できたかもしれません。

 但し、歴史的には「モンゴルが元朝の故郷」であるのと同様に、「満州は清朝の故郷」なので、関東軍が占領した「満州全土」は、清朝の廃帝である愛新覚羅溥儀を元首とする「満州帝国」が正当な国家と言えます。「日蓮宗(主義)」の石原寛治は「アメリカがイギリスから独立したように、満州国も日本から独立すべき。」と考えていて、「対米(白人)世界最終戦争」に備えていたとされています。

 「中国共産党(中共)」が占領(支配①②③、管理①②③)している支那大陸から「満州・南モンゴル・ウイグル・チベット」を除いた部分が正式な「中共支配地域」の「中華人民共和国(中国)」であり、国際法上の国家はこの「中国」のみで、周辺地域は不法ながら「管理地域」である「被占領国」と言えます。

 「グアム」はアメリカの準州とされていますが、国際法上は「国際連合非自治地域」であり、そのリストに載っています。「満州・南モンゴル・ウイグル・チベット」も「国連非自治地域リスト」に載せるべきです。


コメントを投稿