「ウイルス」 と 「生物兵器」

　「ワクチン」は感染症の治療薬ではなく、予防薬です。「外部からの侵入」をマスクや手洗いで防ぐように、「侵入した病原体」を抗体によって排除できるように、予め「病原体の構造」を抗体に覚え込ますために「無毒化・弱毒化した抗原」を投与します。これが「ワクチン」なので、元来、体内に存在しない成分である為、副作用もあります。

　この、ワクチンによる「副作用」での死者は、病原体による「感染症」での死者よりも圧倒的に少ないのですが、ワクチンを忌避する人もいます。ところが、日本では交通事故で毎年数千人の死者が出ていても、自動車の利用を忌避する人は殆どいません。根性が有るのか無いのか、性格が良いのか悪いのかが、よく判りません。

　ところで、中国では度々「新しい感染症」が大規模に発生しますが、その病原体に晒されて症状が出ても死ななかった人には免疫が出来て「ワクチン」を摂取したのと同じ効果があり、次回は罹り難くなります。中国人は世界一感染症に罹り難い「民族」と言えるかもしれません。

　毛沢東は「米中核戦争が起きても、中国人の方が人口が多いので、最終的には勝利する。」と言ったそうです。どこかの国が、重症化しない自国民を保菌者にして「生物兵器」として利用する可能性も否定できません。免疫のある人は「殺人ウイルス」でも自分の体内で死滅させてしまう為「免疫が無く、且つ、重症化しない体質」の人間を探し出す為に大量の人体実験をして、遺伝子解析を行うことで「生物兵器」が完成します。

　完成した生物兵器の「保菌者」は外見上の症状が出にくいので、感染源が特定し難く「ステルス兵器」になります。万が一、検査で判っても当人は「病人」なので、丁寧に扱われ無事に帰国します。この「ステルス兵器」の特徴は、「兵器自身」はその病原体では死なない事と、ワクチンを投与された人の安全性も保障されている事です。

　この「ステルス兵器」開発国の、何も知らない国民は一定の確率で死んでいきます。勿論、「兵器自身」も自分が「ステルス兵器」だとは知らないので自由に動き回るため、最も被害を受けるのは「自国民」ですが、全人民を管理している政府が存在するとしたら、政府の上層部だけは確実に生き残ります。

　「ウイルス戦争」が起きても、人口が多い国が最終的に勝利します。