テレビとうさん

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「民族自決」 と 「民俗自決」

2019年09月26日 | 科学

 「遺伝子科学」が発達していなかった時代には、外見上の違いで「人種」を区別するしかありませんでした。今でも「人種」を区別する事は「非道徳的」と判断されがちですが、医学を含む「科学的分野」には必要な分類法と言えます。「人種」によって病気の種類やその耐性も違う事が考えられ、その分類が治療に必要な場合もあるからです。

 「民族」は更に複雑で、「同じ人種」でも生活環境の違いで変わる為、顔つきや体型では判断が付かない事も有ります。今では「民族」は遺伝子解析でも大まかに分類できますが、100年ほど前までは、日本人・中国人・朝鮮人などは「同じアジア民族」としか判断できませんでした。

 当然、当時の「民族自決」と言えば「アジア民族の白人からの開放」を意味し、日本の朝鮮併合とは矛盾しませんでした。「朝鮮併合」は国際法にも則っていて、白人側からの反対も特になく、合法的に行われました。これに伴い、両班(支配階級)の一部の権利や土地が剥奪され、(、白丁)に分けられた為に、一部に混乱も有りましたが概ね平穏に行われました。この時に、3%程が朝鮮総督府の管理地にもなりました。

 現在の遺伝子分析では、日本民族と朝鮮民族・中華民族とは明らかな差異が判明していて、日本が「民族自決」を標榜する限りは朝鮮半島との「再併合」は有り得ません。また、北海道から沖縄までの日本民族の遺伝子は「縄文人」の遺伝子が特徴的に保存されているので、「日本土人」は全員「同人種・同民族」と言え、日本人には民俗の違いがあるだけです。

 現在でも「民族自決」が理想的な理念と思われますが、これが将来に於いて「社会科学的」にトンデモナイ植民地・差別思想だと定義づけられ、これに代わり「民俗自決」が標準理念になった時には、「良い人の国」や琉球国、或いは関西国や関東国など様々な国家の成立が可能になるかもしれません。

 但し、北海道に「良い人の国」が成立した時には、今から800年前のアイヌ文化成立時に行方不明になった「コロポックル民俗」や「ウェンペ民俗」が出て来て、「良い人の国」に対し、土地の返還と共に「謝罪と賠償」を要求するかもしれません。




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