感無量である…
と同時に激しい脱力感を感じづにはいられなかった。
約2ヶ月に渡って作り上げたアルバムの作業の全てが昨日の深夜に終わりを迎えた。
大いなる達成感と憔悴しきった体でその日を迎えた。
やり遂げた。
やるべきことはすべてやった…
歌録りに入ってからというもの、作業のペースも過酷さを増し、ほぼ毎日のように作業をしていたのだが、歌録り終了と同時にミックス作業に入ってからは更に過酷に…
特に終了間際の3日間は両人とも休憩らしい休憩も取らず、飯すら食わずその時間も惜しんで作業に没頭するハメに。
昼頃から深夜近くまでひたすら作業!作業!作業!
梶山氏の予定の都合もあり、タイムリミットは昨日まで。
時間との闘いでもあった。
ここのところずーっと集中と忍耐、持久力が試される日々を送ってきた。
さすがに応えたぜ。
勿論梶山氏には「飯でも食いますか?」と振ってはみるものの、「いや自分は大丈夫だから」と言われては俺もねえ…(苦笑)
なにせ氏は作業中に飯を食うと眠くなり集中が途切れるとのことで作業中はドリンク以外ほとんど何も口にせず作業に没頭してくれていた。
いやー、ほんとにそこまで作業に尽くしていただきありがたいし申し訳ない。
俺も梶山氏のペースに付き合ったせいか、この2,3日で少しは減量できたかもな(笑)
そして昨日の深夜に全ての作業を終えた後、氏を誘って近くのラーメン屋に行くことに。
(勿論、自分がおごらせてもらいました。ラーメン位で申し訳ないのだが…)
それにしても、疲れきり空腹を通り越した体に昨日のラーメンは本当に染みたぜー。
五臓六腑に染み渡るって感覚もすごい久し振りに味わったな。
まあ、その甲斐あってか出来上がったアルバムは…
この際はっきり言わせてもらうがパワーヌード史上<最高傑作>である。
あまり吹くことを良しとしない自分ではあるが、良いものは良い、凄いものは凄いと
みんなに伝えたい。
いやこのアルバムは是が非でもみんなに伝えなくてはいけない、そういうアルバムだと思う。
ミックス作業に入って楽曲が丸裸の状態から、日に日に磨きがかかっていき、最終日の最終形態に至ったとき、今までにない感覚を感じた。
ちょっとした間だったけど、怖い感じになったんだ。
これは何かやばいものを作り上げてしまったのではないか、という感じ…
まあ、2ヶ月ものあいだ、ず~っと楽曲と向かい合ってきたので、人一倍その思い入れも自分にはあるのかもしれないけど、みんなには自分の話、半分と取ってもらえたとしても、やっぱ<凄い>んじゃないか、という思いは伝われば嬉しいな。
自分以外のメンバーもその音をまだ耳にしていないが、途中経過の音は聴いているんで、音は既に良いというのはわかっているとは思うが、もうその段階を軽く凌駕している。
一言で表現すればまさに「音の塊」
決して安らぎではない、どちらかというと「S」的な作品かも?(笑)
ぶっといパワーとはちきれんばかりのエナジーに満ち満ちた作品に仕上がった。
パワーヌードのライブ同様、聴くのにも体力がいるかもしれないな(笑)
深夜帰宅してから、ひさしぶりにゆっくりと風呂につかり、禊を終えたかのごとくホント久し振りにビールを飲みくつろいだ。
体が疲れてホント眠たかったのだが、マスターアルバムに何かあってはやばいので念のためチェックを兼ねて一回アルバムを聴いておこうと思い、ヘッドホンで聴いたのだが、ヤバイ!
すぐにアドレナリンが放出してきてしまい、手に汗をかいたまま、そのまま2回目聴く事に…
結局3回くらい聴いてたころにようやく睡魔が降りてきて、朝方に眠りにつくことができた。
バンドの演奏と自分のプロデュースセンスと梶山氏の強力な音つくりが
三位一体となった作品、<最高傑作>がここに完成した。
REC…終了!