平和の技法

2023年01月14日 | 日記

山奥に籠ってしまって、ものすごく腰が重いのだけど、お正月の実家帰省と関係なく…という意味では、ものすごく久しぶりに長崎へ行きました。

長崎で生まれ育って、何度も爆心地公園や、平和公園には行くし、8/9の集会にも何度も参加してるんだけど、実はあんまり一つ一つの碑をじっくり見るってことをやったことが無く、如己堂も何回も前を通って、ここが永井博士の住んでたところだ。と認識していながら、今日初めてゆっくり見ました。
原爆資料館とか、今でこそきれいになって、怖さ半減したけど、昔の資料館は怖くて、子供の時は近寄りたくない場所だったし、如己堂も自ら足を踏み入れるには、勇気がいるなーと思ってたけど、入ってみるとそんなこともなかったです。

まだ行ったことない人はぜひ♪

今日の長崎訪問のきっかけを作ってくださったのは、フリージャーナリストの守田敏也さん

https://toshikyoto.com/

早朝から、守田さんと如己堂→浦上天主堂→爆心地公園→被災協での講座・・・と激アツ濃厚な平和学ツアーを同行し、情報盛りだくさんの飽和状態で山に戻りました。

「己の如く隣人を愛せよ」

満州事変出兵の後、日本に帰国してカトリックの洗礼を受けた永井隆博士は、長崎大学医学部の医学博士で、放射線が専門でした。8/9もちょうどラジウム室で被ばくされたそうです。

2畳の小さなお家

 

玄米おにぎりとみそ汁で被ばくから人々を救った秋月辰一郎先生と、永井先生、永井先生の主治医だった朝長先生が並ぶお写真も発見。

秋月先生もたくさん本を書いていますが、永井先生の著作もたくさんあります。
すごく読みやすいです。

永井隆記念館は、半数以上が孤児となった山里小学校の子供たちがたくさんの本と出合えるようにと作った「青い図書館」「うちらの本箱」と呼ばれた小さな図書館が立て替えられたものだそうで、2階は図書室になっています。本が読めるし、お勉強もできるのだよ。知らなかった。

原爆関連の本がたくさん

秋月先生の見たことない本も発見。

 

爆心地公園の周りのたくさんの碑も、長崎産まれの私が、なぜか守田さんから案内してもらって(笑)見て回りました。昔は無かった新しい碑も増えてました。

8/9は、暑いし、人も多いし、あんまりゆっくり見れないかもだけど、それ以外の時はガランとしているのでゆっくり見れますよ。

午後からは、被災協で、前・長崎大学教授 高橋眞司先生の「被爆者のあゆみを学ぼう」を聴きました。

1回目と2回目の動画がYouTubeにもなっているので、ぜひ見てみてください。

被爆者のあゆみを学ぼう 1回目「長崎にあって哲学する〜三つの出会いを中心に」高橋眞司長崎大学元教授 SD 480p

被爆者のあゆみを学ぼう 2回目「永井隆<浦上燔祭説 批判>への道すじ」高橋眞司長崎大学元教授 2022年11月26日 長崎原爆被災者協議会

永井隆先生のことを長々と書いておきながら、高橋先生はその永井先生の浦上燔祭説を強く批判をしている方です。
浦上燔祭説について、詳しく説明しろと言われても今はまだ書けるほど自信が無いので、これからもっと勉強しようと思いますが、私も子供のころから何となく不思議に感じていた話です。

高橋先生は、とても柔らかく、やさしい口調で静かにお話しされる方なのだけど、熱い想いが動画を見ていても伝わってきて、生で聴かねば・・・と思って今日参加しました。
これから自分が勉強していくための大事な情報をたくさんいただきました。
今日の講演のために、年賀状も書かずに準備をしたそうです😭😭😭

動画にも残してくださって本当にありがたい・・・また勉強しながら見返したいです。

今日の講演の中で、平和の技法 ”EEECC 五項目”という提起をされました。

Ⅰ Expossure 現場に行き、現場の風に惹かれる

Ⅱ Enecounter 遭遇する(人や事件に面と向かい合う)

Ⅲ Empathy 共感する、わが腸痛むまでに

Ⅳ Composition 新しい概念を抱懐する

Ⅴ Collaboration 他者と協働する

 

この5つの英単語を、静かに会場のみなさんに復唱させる

しかも、「声が小さいからもう一度」と繰り返し。

さすが・・・

まさにExpossure を体感しました。あの場で、みなさんとこの5項目の提起を復唱できてよかった♪

エンパシーは、私も最近ブレイディみかこさんの本でキーワードとなる言葉だったので、
「おお!ここでも出会いましたか!」とご縁を感じました。
高橋先生は、「自分のはらわた、おなかが痛くなるほど共感する」と表現していましたが、
ブレイディさんは「他者の靴を履く」と表現していました。
自分事として考えるということは、なかなか難しいことだと思います。

 

最後、質疑応答は徐々にみなさん白熱してマイク合戦

守田さんもアツイスピーチをぶち上げておりましたので、もし3回目の講座の動画がアップされたら、最後までしっかり見て欲しいです。

とても重要な話でした。

高橋先生の講演は、今日の3回までということでしたが、被災協での講演は来月も続くそうなので、機会があればぜひどうぞ

一般財団法人長崎原爆被災者協議会


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