「和顔愛語」とは、『大無量寿経』というお経の中にある言葉です。
意味は「和やかな顔と思いやりの言葉で人に接すること。」
母の墓石に好きな言葉が彫っていただけるとご住職に聞き、迷わず
「和顔愛語」
と彫っていただきました。
意味が母そのものだったからです^^
そんな母でしたが、とってもおっちょこちょいで可愛らしい面が沢山ありました。
その中のいくつか紹介させてください。
①
母と精肉店へ買い物に行った時の話。
母「すみませ~ん、えっと、牛500と、ぶ~500ください。」
私「え?今なんて言った?ぶ~?今、ぶ~って言ったよね?」
母「シーお店の人には聞こえてないんだから黙って」
店員「はい、牛500と、ぶ~500ね」
はい、しっかり聞こえてました
②
駐車場に車を入れようとバックしていたら、母が出てきて誘導してくれました。
母「バックオ~ライ~バックオ~ライ~バックオ~ライ~」
私「え、そろそろいいんじゃない?」
母「お母ちゃんが良いっていうまで下がって~~~。」
少しずつバックするわたし
母「バックオ~ライ~」
ゴグンッ
私「え?今変な音がしたけど・・・。」
母「バックオ~・・・ラ・・・イ~ストップ」
車を降りるとそこには、駐車場の壁と車の間に挟まる母の姿が
ぎゃ~~~~~~まってまって~~~~~~~~。
すぐさま車を前に出し母を救出
私「何で挟まる前にストップって言ってくれないの~~?死んじゃうじゃん~~~こわい~~~。」
母「だって壁にぶつかったら車が傷だらけになるでしょ~。お母ちゃんがクッション^^」
意味わからん
③
夏の間、海の家を営んでいた我が家。
公衆電話を探すお客様がいらっしゃいました。
客「おばさん、公衆電話はどこにありますか?」
母「あ~隣の監視所に黄色い赤電話があるよ~。」
客「え?黄色なの?赤なの?」
母「・・・・・色は忘れたけどね?」
いやそうじゃない・・・そこじゃないぞ母(;^_^A
④
母はよく道を尋ねられる。
誰かさん「すみません~、〇〇にはどう行けばいいですか?」
母「えっとね、この道をズド~ンと行って、突き当りを左にズト~ンと行って、タバコ屋さんの角を右にズド~ンと行って、その先にありますよ。」
誰かさん「ズド~ンばっかりですね^^;」
突っ込まれても全く気が付かない母
母「そう、ズド~ンとね~」
まだまだありますが今日はこの辺で^^;
母は「和顔愛語」の人でした