試験を受けてから3日後、担当教授から電話が来た。
『合格よ!おめでとう!』
先生の少し甲高い声が受話器から響いた。
『…ありがとうございます』
なぜだろう、全然嬉しくない。
むしろモヤモヤが出てきた。
この3日間、あんな酷いプレゼンをしたなら、落ちてるかもしれない…落ちてるといいな…
私の『大学院で学びたい』という気持ちはこの3ヶ月の準備期間と試験当日に受けた仕打ちですっかりなくなっていた。
4年間(薬学部の場合、学士期間が6年間なので、大学院は4年間になるのである)耐えられるのだろうか…
1つのことが終わればまた次の不安事が出てくる。
エンドレスだ…
その間、大学院試験関連のストレスから薬はどんどん増えていった。
薬が増えるということは…副反応の眠気も強く出て1日中寝ている日が多くなった。
こんなんで普通の学校生活が送れるのか…
今思えば、薬局を退職したあとは療養に入るべきだったと後悔している。
合格を喜ぶ先生、親…
私の心はどんどん苦しめられていった。
『もう薬局みたいに途中で辞めるわけにいかない』
このプレッシャーが私を闇の中へと引きずり込んでいった。
次回、孤独と戦い抜いた大学院生活を書きたいと思います。
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