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湯島天神の梅はあちこちで満開だった。湯島天神へ向かう道には女坂と男坂があり、私は女坂を選んだけれど、一つ一つの階段の高さが急で、私には厳しい歩行だった。途中で、引き返すこともできず、必死に昇って、天神様でお参りした。しかし、帰り道には階段がなかった。なんで?!昔から、湯島には酒のみには憧れの飲み屋があると妹は言う。表から見た限り、なかなか風情のある店舗だった。
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それなら、その店へ行ってみようと、入店。まずは、熱燗を頼み、刺身や豆腐鍋やこのわたや和え物など注文。窓沿いの席から、暮れてゆく湯島の町をぼんやり眺めながら、盃を傾けた。通り過ぎる車やバスと人の群れ・・・この風雅な湯島の町から、地下鉄にャ唐ニ乗り込めば、千歳船橋まで直行だってこと・・・なんだか、とても、不思議な気がする。感無量・・・
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湯島天神のしだれ梅と境内