お昼を食べてから、不忍池を一周した。ャJャJ陽のあたる池の周りに群れ集う水鳥たちも、池のほとりのベンチで昼寝する男たち(多分、浮浪者)も陽射しをたっぷり浴びて、ゆったり、のどかな風景である。青々とした木々の周りを落ち着きなくピョンピョンと飛び交うのは鶯色した鶯である。写真を撮ろうとしたけど、何度、とり逃したことか・・・ふと、気がつくと、上空にはカラスやゆりかもめが羽をひろげて、飛んでいた。なかには襲われちゃう鶯もいるようだ。
陽だまりの不忍池を半周もすると、日陰になり、気温もガクンと落ちる。寒々しい地域にはもう野良猫だっていないし、昼寝したり、散歩していた水鳥たちも立ち寄らない。朽ちた蓮の枯れ枝におおわれた不忍池がいっきにうら淋しい風景へとかわる。日陰の地域は足早にどこかへ行かなければならない人たちの通り道である。もう、不忍池に向かって、ギターを弾き、歌う若者も、浪曲を唸る老女もいない。猿の手形をャPットに忍ばせた私も足早に、日陰の不忍池を離れ、地下鉄の階段を降りていった。
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湯島天神で曲撃笘Iする猿と水鳥が集う不忍池