しかし、3歳の男の子とは相談しながら、本屋で、絵本やカードのたぐいをじっくり選ぶことができた。二人の孫を育てているお母さんに着てもらいたいなと、手編みのカーディガンに、私はあらかじめ目をつけていた。試着する母親を見守る子どもたちの姿は可愛い。二人とも我先に、買い物用のバスケットを手に母の試着を待ち構えていた。
孫から受け取ったカーディガンを入れたバスケットに、息子はどこかの国の歯ブラシをャ唐ニ一本、入れた。食事中に、歯にカスが挟まったそうだ。レジで会計を済ませると、息子は歯ブラシを持って、トイレに向かった。歯磨きしてくるそうだ。ふざけた奴だと可笑しい。おっとり育った3歳の孫は来年春から、幼稚園へ通い、1歳の孫は恐れを知らぬ勢いで、今、成長している。再び、野川沿いを歩いて帰るという息子の家族たちと別れて、爺婆は電車に乗った。
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奥のクリスマスツリーがきれいだと、
一瞬、メ[ズをとってくれた孫二人