今日は3人の子どもと2人の孫が集まり、町田市郊外にある墓地へ向かった。住職は私たちを本堂へと招き入れ、長い読経と迅速な焼香が済むと、母の人となりを長く語った。海外渡航が困難なコロナ禍で、予想以上に遅れてしまった母の納骨式だけど、住職は3回忌の法要も併せて、行ってくれた。
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本堂を出て、墓地へ向かうと、射し込む陽射しはキラキラ、吹く風が肌に快かった。母の遺骨は墓堀担当者により、父の骨壺の傍らに安置された。住職は墓石のくぼみに水を注ぎ、私たちは灯されたお線香を手渡され、一人づつ受け皿に並べ母に別れを告げた。周りの木々は紅葉をはじめた秋の一日。
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