ヨーコのきまぐれ日記

節分

 節分というと、最近、恵方巻きという言葉をよく聞く。私にとってはあまり馴染みのない習慣ではあるが、関西で育った人々にはあたりまえの風習だったという。今年の恵方(幸運を招く方向)は東北東だという。その方向に向かって、太巻を長いまま食べるのだという。友だちは自宅へ帰って、その太巻を作るのだという。7種類の具材を入れて作る太巻きがいいそうだ。それを家族そろって、同じ方向を見ながら、食べるのって面白そうだね。鬼が嫌いな鰯と柊も玄関先に飾ってきたという。

 こうした季節の行事をつづけることって、素晴らしい。でも、我が家じゃ、煎り豆を食らうだけだ。情けない。子どもの頃、私は節分が大好きだった。「鬼は外!福は内!」って叫びながら、我が家では豆だけでなく、お菓子もいっぱいとびかった。一個づつ包装したキャンディやチョコレートやクッキーやミカンが空中をとびかい、私たち姉弟3人は競って、お菓子を拾い集めた。

 同じ行事を自分の子どもたちに体験させようとしたら、もう、お菓子の放出に喜ぶ時代ではなかったようだ。そうなると、自分が続けようとしている行事は無意味な空騒ぎでしかない。それにしても、恵方巻きは長いまま、かぶりつかなくちゃならないそうだ。窒息しそうだけど、切ったら、運も切れちゃうからだって。結局、我が家の今晩のメニューは石狩鍋だったし、煎り豆は焼酎の肴になっちゃったのだ。なんか、うら淋しいもんだねぇ。



子どもが幼い頃は、お菓子をまく節分も喜んだけれど



丸太型の花器と実家の庭に咲いた水仙の花
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事