ヨーコのきまぐれ日記

若い理学療法士

 今週金曜日は母の2回目のリハビリトレーニングだった。毎週、理学療法士が我が家を訪問し、1時間ほど、母の体調を見ながら、機能訓練をしてくれる。たとえば、腹筋運動は母の寝室の空いたベッドを使い、両腕を胸の前で交差して、10回。両腕を前方へ伸ばして、さらに10回。つまり、計20回の腹筋運動したときいた。先週、頭があまり上がらなかったが、今週はよく上がったそうだ。

 この他に、居間や廊下や階段などを利用して、母は運動している。来週はお風呂の出入りを実際にしてみるそうだ。母が2回も、私の家のバスタブから脱出できなくなった話をしたからだろう。椅子から立ち上がることとか、歩くさいに必要な筋力鍛錬とか、立ち姿のバランスの取り方とか・・・具体的で、細々した運動を毎週、根気よく積み重ねているようだ。それでも、母に筋肉痛はないという。

 一昨日の朝、車で迎えに来た介護施設のスタッフが、母の歩き方がまるで違うと驚いた。階段の手すりを両手でつかみ、両足で一段ごとに踏みしめ、昇り降りしていた母がいつのまにか、手すりを片手でつかみ、交互に、右足と左足を伸ばして、階段を上り下りしたからである。母は理学療法士と運動しているあいだは、姿勢がいい。前方に垂れていた頸が天井に向かって、伸びている。それに、表情もいい。

 あれほど、好奇心たっぷりに生きてきた母が何事にも関心を示さず、生きる気力さえないことに、胸を痛めてきた。どうしたらいいやら、わからなかったが、母の興味はまだ生きていたようだ。園撃竕ケ楽や読書よりも、母は運動が好きだったのだ。おまけに、母の体内では、負けじ魂が脈々波打っている。若くて、美貌の理学療法士の手で導き出された母のやる気・・・・大事にしたい。




写真はカンボジアを旅した時、
アンコールトムで旅友だちと。
今は旅に憧れ、つのるばかり。
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