いよいよ、明日、弟は米国L.A.へ帰る。父の死後、ほぼ10日足らずの滞在だったけれど、さまざまな面でサメ[トがあり、どんなに助けられたことだろうか。驚いたのは、母にと赤玉メ[トワインを買って来てくれたことだ。睡眠不足を訴える母の睡眠導入剤だが、母は一日でボトル半分の甘いワインを飲んだ。つまり、2日でワイン一本飲み干す酒豪ぶりを発揮した。これだけ、お酒を飲めるなら、もう、睡眠薬の服用は無理ヨと、母を説得した。
それから、弟がいなければ、古道具屋の利用なんて、考えもしなかっただろう。近所に、古道具を扱う店がいろいろあることも意外だった。俺のこと待っている家具があるのだと、弟は言う。そんな家具の呼びかけはいつもあるわけじゃないようだけど、買物の選択と決断は速い。ずっ~と、君のことを待っていたと、家具が訴えているなんて、可笑しいネ。でも、半分、信じてしまったかも、私。