釉薬をかけ終えてから、白土で中鉢を作ったが、はやめに、自分の作業台を片付けて、羽根木公園近くの友人宅へ向かった。季節ごとに愉しんでいる生花のアレンジレッスンである。羽根木公園の櫻は老木が多い。花は爛熟の境地を経て、地面にはらはらとこぼれている。見上げる空は真っ青。若者や子連れの若い母親たちが櫻の根元に敷物を敷いて、お弁当をひろげていた。なんとものどかな花見風景である。
春の生花アレンジは籠に盛るストック、スィートピー、ばら、トルコキキョウ、キンギョ草といった花たちの饗宴だった。器作りも、生花アレンジも大好きだけど、一日にあっちだこっちだと動くのは少々、あわただしい。ありがたいことに、次の初夏のアレンジレッスンは違う曜日に設定してもらった。再び、羽根木公園を横切って、帰路についた。公園のベンチには将棋する男性同士のカップルが3組に増えていた。
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