パムッカレも驚いたけれど、カッパドキアの奇岩群にも圧唐ウれた。二つの火山が噴火して流れ出た溶岩はそれぞれに組成も異なり、地域で微妙に色が違う。私たちはやや赤みを帯びたローズバレーという地域をハイキングした。昔、この地に住むキリスト教徒がイスラムの攻撃をかわすため、岩をくりぬいて、潜んでいたという。迷路のような地下都市もある。身をこごめて、迷路をくぐりぬけ、台所や葡萄酒の醸造所や敵の襲撃に備えた丸い岩石などを目にすると、もう、インディ・ジョーンズの世界だ。
カッパドキアで宿泊したのは洞窟ホテルだったし、ベリーダンスのショーを見ながら、夕食をとったのは洞窟レストランだった。だが、こうした建物は観光産業がうみだした施設で、トルコが外貨獲得のために、観光に重きを置いているのがよくわかる。洞窟ホテルの個室のバスはガラスドアに囲まれたジャグジーだった。
家庭訪問した洞窟住居には丹念に織られた絨毯が敷かれ、素朴な味わいだったが、寝室にパソコンが置かれ、インターネット接続もされていた。おそらく、旅行会社からの訪問予約や関連した連絡に必要なためだろう。台所には圧力鍋が二つあった。トルコは茄子やズッキーニや豆など煮野菜の料理がおいしい。そのせいかな。我が家には一つしかないけれど・・・
昨日はピラティスレッスンの最中、耳では講師の指示をしっかり聞いているつもりだったが、いつのまにやら、身体は動きを止めていた。「ほら、ほら、跳んで~♪イスタンブ~ルだねぇ~♪」と、友だちから指摘されて、まさかとは思いつつ、まさかの世界を漂っていたのかもねぇ~
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温泉が足もとに流れるパムッカレの石灰棚。
雪景色にみえるのは地中から浸み出した
温泉の石灰分です。石灰棚を裸足で散歩。