ヨーコのきまぐれ日記

5/4 信濃川、ぶらり、ゆられて~

どんよりと肌寒かった東京から新幹線に乗って、約2時間で着いた新潟市は連日、30℃近い気温で、暑かった。越後の山々は頂上あたり、しっかりと雪化粧していたから、なんだか少しヘン。と、いうより、東京から着込んで行ったジャケットは全く不用だった。

信濃川の上流から下流まで、ウォーターシャトルという水上バスが走っている。ところが、地元の人たちはこの船の発着場所や運行時間など、知らないのである。タクシーの運転手も、ホテルのフロント係も、遊覧バスの運転手や発券売り場の女性でさえ、水上バスの乗り場を訊くと、さあ~と怪訝な顔をするので、水上バスに乗船するだけでひと苦労だった。

しかし、いったん乗船してみれば、話は簡単。水上バスを運行している会社は2つあることがわかった。それぞれ運行時間は違うし、発着場所も多少異なる。たまたま、新潟ふるさと村からの行き帰りで、両方の船を乗り比べることができた。一つの船会社は午後6時から、市中心部の萬代橋近辺から河口へ向けて、サンセットクルーズを運行するという。私と夫は喜んで、参加することにした。日本海を見たかったからである。

信濃川下流には佐渡島へ行く大型フェリーがいくつか停泊している。私たちが乗った水上バスが近づいたとき、一艘の大型客船が出航した。その船の大きさに比べたら、私たちが乗り込んだ船はササブネみたいに小さい。目の前で突如動き出した大型客船がけたてる波を受けて、フラフラと水面を漂う。ちょっと怖い。ササブネの操縦士は気丈な若い女性である。もう一人乗船しているのはチケット販売や接岸のサポートや、晩酌の用意をしてくれるやや年配の男性である。

サンセットクルーズに、調理した酒肴やお弁当を用意してもらうのは前日までの予約が必要だが、さすが新潟県。おいしい日本酒があるし、ビールやスナックも希望をきいて、運んでくれた。午後6時、船の到着を待つ私たちの顔を見るなり、彼は「やっぱり、晩酌セット、積んでくるべきだったなぁ!」と、嘆いていたけど・・・気持のいいもてなしぶりが嬉しかった。もち、私ら夫婦、日本酒とナッツで乾杯でっせ。

信濃川河口あたりで、水上バスのすぐ横をジェットフォイルが恐るべき勢いで走リ抜けていった。大型フェリーだと佐渡島まで2時間かかるが、ジェットフォイルだと1時間で行けるそうだ。船は泡の上を滑走するせいか、水流をかきたてるフェリーのように、小型船を脅すことはないようだ。さきほどまで、ゆっくり走っていたフェリーも日本海へでると、いっきにスピードをあげて、もう見えなくなった。河口から海へでると、波の衝撃が違う。海の勢いを感じる。操縦士はゆったりと舵をきって、信濃川をのぼり始めた。日は沈み、闇があたりを覆う。遠くに、街の灯りがちらつく。サンセットクルーズ・・・なんとも素敵な企画だった。


佐渡島へ向かう大型フェリー
 

信濃川を走る水上バスとサンセット
クルーズの船を待ちながら~


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