ヨーコのきまぐれ日記

決断は熟考のうえで~

米国へと帰った弟から電話があった。成田を発ったのは母が入院した日の夕方、風雨が激しかった。あれっ、飛行機飛ばなかった?まだ日本にいたの?と、訊きたくなるほど、声が近かった。両親の世話に追われていたら、姉さんたちが2人とも倒れそうだからと、弟はウェブ情報をあれこれ探りながら、さまざまな指針を与えてくれた。つまり、親たちとの分離作戦だ。

でもねぇ~と、妹と私は弟の作戦にのる勇気がない。母は頭がまわる。でも、自分のためにだけ、勝手気儘に回転しているようだ。気品や分別を失くした母の態度にはほとほと胸塞がれる。ただ、弟のように割り切ることもできない。母はびっくりするくらい恵まれた環境で育った。それでも、後年の苦労ははんぱじゃなかったはずだ。父の事業は父が老いれば、老いるほど、悪化した。それでも、父は仕事から手を引かなかった。母の援助で、父は遠慮なく、仕事を続けることができた。

贅沢をせず、生きてきた母は老いて、初めて、自分が貯蓄したお金で、今まで住み、守ってきた家を建てなおそうと決意したのだ。その土地に、今、もう家はない。明後日、更地に区の調査がはいり、認可されると、即、新居の基礎工事が始まる。やはり、その家に、両親は足踏み入れたいだろう。でも、母は退院時には、自分の足で歩けなくなると思う。そう、弟は断言する。昨日、母の面会に行くと、母のベッド脇には歩行器が置いてあった。

一昨日、届いた孫たちの七五三の写真に心が躍った。和服姿の5歳と3歳の孫たちも、10月に生まれた赤ちゃんも元気に育っているようす。なんのお手伝いもできないけれど、幸せのお裾分けはたっぷりいただいた。明日は成城コルティ内の店を予約し、息子の家族5人と娘夫婦2人と一緒にランチしてから、8人そろって、母の病院へ行く予定である。孫と曾孫が全員参加のお見舞いがインシュリンより効き目があるといいけどなあ~。

 

どちらも櫻の古木



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