ヨーコのきまぐれ日記

秋の北欧を訪ねて~

 フィンランドのヘルシンキ空港を飛び立つ飛行機の窓から、滑走路横の地面を眺めると、草むらのあちこちに岩盤が突出している。フィンランドは岩盤の大地である。紅葉した森を歩くと、あちこちに、岩石を根っこで抱いたまま、唐黷トいる木々を見つけた。可哀想だけど、唐黷スら、唐黷スままで、森は生きている。表層の土が薄いので、木の根っこは地面の上を剥きだしになった静脈のように走り、よそ見していると、つまずきそうだ。森と泉のヌクーシオ国立公園をおよそ1時間半かけて、歩いた。

 ヘルシンキ市内には巨大な岩盤の中心部をダイナマイトで粉砕して、建てられた教会があった。素晴らしい造形の教会である。岩石の壁にはダイナマイトを仕鰍ッるために彫られた縦溝が多数あった。フィンランドを飛び立った飛行機がノルウェイのオスロに近づくと、眼下に拡がる世界は水たまりがいっぱいある校庭のようだった。飛行機が高度を下げると、さすがに、校庭のように見えた大地は起伏があり、フィヨルドと森の美しい国・ノルウェイである。

 フィンランド人には東洋のDNAが流れているそうで、小柄な人々が多いが、ノルウェイ人の平均身長は男性が186㎝で、女性が172cmだときいた。したがって、北欧料理は質よりも量が原則で、やや塩辛いものが多い。それでも、鮭、鯖、鱈、にしんといった魚を燻製にしたり、クリームシチュウにしたり、崇ミけにたりと、工夫をこらして食べる。寒い日に食べた鮭とじゃがいもとディルのクリームスープは獅ゥった。身体の芯から温まったもの。そのうち、鱈や鮭のクリームスープを我が家でも調理してみようっと。

 ノルウェイには無数のフィヨルドがある。フィヨルドとは氷河により削られた陸地に海水が流れ込んだ入り江のことだという。オスロから山岳列車や登山鉄道を5時間半も乗り継ぎ、フィヨルドを滑るように走る遊覧船に乗った。フィヨルドは新雪をかぶった山々も、黄葉した木々も鏡のように水面に映しだす。船が進むにつれて、雪化粧した山と山の間から、また違う山々が顔を出す。まさに絶景である。甲板にいると、身体の芯から凍えるほど肌寒く、時折、船室で暖をとりながら、世界遺産のソグネフィヨルド遊覧観光を堪能した。

 今回の旅のハイライトはノルウェイからデンマークのコペンハーゲンへと向かう船旅だった。16時間におよぶ静かな航海のお話はいずれまた・・・・
 



登山鉄道とフィヨルドの写真は春撮影?
秋の北欧を撮影したカメラ紛失。ショボン。
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