来週月曜の旅立ちに備え、旅支度を始めた。世界の気象ニュースで毎日の気温を調べると、ロンドンは寒い。旅の初日、ロンドン空港から国内線で飛び立つスコットランドのエジンバラはもっと、もっと寒い。薄手のジャケットではなく、厚手のコートを持参したほうがいいだろうか・・・と、迷う。なるべく、荷物は少なく、旅したいからねぇ。
エジンバラでは、セントアンドリュースゴルフ場へも行ってみるつもりだ。海を渡る風が寒そうだけど、やはり、興味がある。私がゴルフをしないので、旅の相棒は違う観光にしようと気遣ってくれたけれど、いやいや、関心はあるのだ、私だって。ゴルフはしないのではなく、できないだけだ。停止したボールのくせに、なぜだろう。ちょいと振ったドライバーは空を切った。風を切って飛んだはずのボールはピタッと静止したままだった。唖然！
一緒に、池への打ちっぱなしをしていた従妹が、「ヨーコちゃん、ボールはちゃんと見て、打つもんだよ。」と、叫んだ。笑った。バカ言うんじゃない。ボールは見てるさ。それでも、当たらんのだ。たまに当たっても、ボールは空を飛んでいくのではなく、草むらをころころところがった。従妹がビュンビュン振るドライバーと空飛ぶゴルフボールの音を聞きながら、私は一人惨めに、ボールをころがした。目の前にある池があんなに遠いとは夢にも思わなかった。
実家の庭に咲いた白いホタルブクロ
袋の中で蛍が光ったら、綺麗だろうね。
