「タカシの乗船リポート」
深呼吸のような汽笛を二回鳴らして、ゆっくりと潮風と波の狭間をすり抜けるようにフェリーは伊美港を離れ進み出した。
デッキには真っ黒に日焼けした中学球児達がコーチらしき人物と、久しぶりに実家に帰るのか晩ご飯の話で盛り上がっている。
反対側のデッキにはロングヘアーをさり気なくかきあげるジーンズにTシャツといったシンプルな格好をしたスレンダーな女性の隣に、人の良さそうな丸坊主の男性が潮風をあびながらなにやら耳元で囁いてはお互い他では見せないような笑顔を繰り返し交わしている。
辺りは漆黒の闇に包まれている。
何を目指し進んでいるのか?
前に進むべき道を、航路を進んでいるのか?
いつしかフェリーと自分とを重ねてこの文章を書いていたことに気づく。
柔らかい灯りが近づいてきた。
相変わらず幸せな晩ご飯の話は続く。
少しベタついた潮風が「道は自分で作れ」と囁いて漆黒の闇に消えていった。
なんちゃって、書いている間に姫島村に到着です☆
深呼吸のような汽笛を二回鳴らして、ゆっくりと潮風と波の狭間をすり抜けるようにフェリーは伊美港を離れ進み出した。
デッキには真っ黒に日焼けした中学球児達がコーチらしき人物と、久しぶりに実家に帰るのか晩ご飯の話で盛り上がっている。
反対側のデッキにはロングヘアーをさり気なくかきあげるジーンズにTシャツといったシンプルな格好をしたスレンダーな女性の隣に、人の良さそうな丸坊主の男性が潮風をあびながらなにやら耳元で囁いてはお互い他では見せないような笑顔を繰り返し交わしている。
辺りは漆黒の闇に包まれている。
何を目指し進んでいるのか?
前に進むべき道を、航路を進んでいるのか?
いつしかフェリーと自分とを重ねてこの文章を書いていたことに気づく。
柔らかい灯りが近づいてきた。
相変わらず幸せな晩ご飯の話は続く。
少しベタついた潮風が「道は自分で作れ」と囁いて漆黒の闇に消えていった。
なんちゃって、書いている間に姫島村に到着です☆