いつもこの席に座って
誰よりも笑ってくれていた。

もっと一緒にお仕事や芝居や
笑いについて話をしたかった。
「何かまたおもしりぃ
新しい番組をやろーえ!」と
言ってくれていた。
弱っている所を決して見せず
最後まで周りを暗い気持ちに
させなかった姿が
「テレビは楽しさを伝えるもの」と
言う信念をそのまま伝えられた
気がした。
今でも実は元気な姿でいつもの様に
「先生、アンタ、ホントにおもしれぇなー」
と、この席に座って
笑いながら握手をして
言ってくれるんじゃないかと
思ってしまう。
目に見えるもの、見えないもの
感じるもの、感じないもの
聞こえるもの、聞こえないもの
目に見えているものだけを信じるのでは
なく、確かにそこにあった温もりや
優しさを忘れる事なく
これからも大切にして生きたいと
思った、初盆のお参りの帰り道。
見上げた空は
悲しみを吸い込んでくれるような
綺麗な青でした。
