MY SOUL

大野タカシ オフィシャルブログ

忘れちゃいけない。

2021年03月11日 | Weblog
10年前
ラジオの生放送担当日に
地震と津波が起きた。


発生当時、携帯のワンセグで
観ていた津波のCG映像。
地震のあと、津波が来るとこんな感じに
街が飲み込まれていくんだ!
と言う、再現CG映像と思っていたのが
リアルタイムでの映像だと
理解と心の整理に
少し時間がかかった。


情報化社会だと思っていたのに
情報が交錯していて
正しい情報もわからないまま
結局、大きな地震が起きた事
津波が発生したくらいしか分からず
生放送は始まった。

帰宅し、テレビをつけると
原発の火災映像が流れていて
テレビの中も落ち着きがなく
なかなか眠りにつく事も出来なかった。

次の日は
パークプレイス大分での
ワンマンライヴ。

ライヴ当日、関係各所に確認を取り
主催側の意向もあり
どこよりも早くチャリティーライヴとして
通常通りライヴは開催された。
本番前に演奏曲も変更し
MCでは言葉を選び丁寧に
今の想いを伝えた。

その日から
エンターテイメント業界は
自粛の渦に巻き込まれていった。
軒並みイベントは中止。
笑うことや楽しい事は、悪。
まるで色彩を失った日々が続いた。

当然、震災の次の日にライヴを
したボクもたくさんの匿名さんから
厳しいご意見をいただいた。
応援してくれていた方々からも。


何が正しくて
何が間違っていたのか。
誰が悪くて
正解はなんだったのか。

悲しいくらい青空が広がっていた。


ボクらの仕事は
人の幸せの上で成り立っていた事を
痛感した。

わかってる。
直接的に何もしてあげられない事も
すぐに何かを変えられない事も。
でも、何も出来ないと嘆くより
笑う事でみんなが繋がり
その笑顔が伝染していくことを
信じたいと思った。
それを発信するのがボク達の仕事でもあり
やるべき事なんだと。
1人でも多くの人に
楽しんで笑ってもらえる事なんだと。


数年前、1人で福島に行った際に
「元気な場所の方が元気に
なる事をやってくれたから元気になれた。
決して嫌な気持ちになんかならなかった。
自分たちもまた楽しい事をやれる様に
頑張ろうと思った」とおしゃってもらえて
なんだかとても救われた。
「それと、忘れないで欲しい。
一年で一回で良い、思い出してもらえたら」と。
街は完全に復活していた訳でもなく
復興に向けてまだ途中だった。

3/11
忘れちゃいけない。
繋がなきゃいけない日。
改めて、自分が生かされいて
生きてる意味をもらっていることを
再認識する日。
あたりまえじゃないんだ。


そして
笑える日は来る、必ず。
アタラシイ太陽にありがとう。
いつもそばで支えてくれて
ありがとう。





コメント (7)
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