読み捨てー捨てません。返します

文字中毒の私です。読み飛ばす本の画像に、簡単な感想を載せています。

『院内刑事:ブラック・メディスン』『代官山コールドケース』『政治的に正しい警察小説』

2021-06-19 15:27:14 | 日記

濱 嘉之『院内刑事:ブラック・メディスン』

作者が、警察庁公安や国会議員秘書の経歴を活かした小説で、『へー、そうなの?』と言う裏話が一杯。ストーリーより、知らない情報教えましょうと言う本です。でも、面白いですよ😉

佐々木譲『代官山コールドケース』

これは、性犯罪もの。女性警察官が厳しく当たる気持ちは、当然でしょう。徹底的にやってください。

葉真中 顕『政治的に正しい警察小説』
パラパラッと見て、うっかり警察ミステリーと思い込んで借りた本。
とーんでも、ありません。6編の短編、ブラックショートとでも言いましょうか。
最初の「秘密の海」が、虐待の辛い過去の中に、確かに一時は親に愛されていたことを確かめる話。
虐待の拭いきれない影響力に、無力感を抱きながらも、ホッと救われる。
表題の話では、人は簡単に壊れる存在であることに気付かされる。

『鳩笛草』『東海道五十三次殺人事件』『存在の美しい哀しみ』

2021-06-19 15:18:52 | 日記
宮部みゆき『鳩笛草』読了。
超能力(未来を当てる、火を放つ、人の心が読める)を持つ各3人の3話短編集。
読み始めてデジャヴ感じる。
え、読んだことある❓結果、読んだことは、なかった。
彼女の作品は好きで、いろいろ読んできた。作品自体は別なものであるのに、このデジャヴ感はどうして⁉️文体や話の癖がやはり似ているので、これ知ってると感じるせいでしょうか?
風野真知雄『東海道五十三次殺人事件』読んでしまった。
広重の春画とチアリーダーの取り合わせも面白かったけど、女刑事は結婚は難しいようでちょっと同情。
〝彼、優しいし自由業だし、頑張んな‼️〟と、声掛けたくなりますね💓
 
小池真理子『存在の美しい哀しみ』
元々は、異父妹後藤榛名が母奈緒子の死後に兄芹沢聡をプラハに訪ねる「プラハ逍遙」のみであった小説に、関係者それぞれの話を加えたもの。
チェロにしか関心を持たない夫から、穏やかな後藤信彦に走る奈緒子。「天空のアンナ」
有料老人ホームで奈緒子と働く介護士の芳雄「我々は戦士だ」等の他、聡の異母妹、聡の養母、奈緒子の再婚した夫後藤信彦を主人公とした短編集。
各個性が表現され、解説で「人は、秘密で出来ている」と全ては分かり合えるものではないと言いつつ、聡は「自分は真に孤独ではなく、どこか目に見えないところで綿々と何かと深く繋がり続けてきた」と、感じている。
きっと、人生ってそんなものかもしれない。

『SCIS科学犯罪捜査班』『肩越しの恋人』

2021-06-19 15:12:55 | 日記
中村啓『SCIS科学犯罪捜査班』
摩訶不思議な殺人事件の話3話。
豚の子宮を移植して、妊娠したゲイの教授。自我を持ってしまったAI。脳に埋め込んだマイクロチップを、発火させる話。
何れも、そんな未来がもうそこに来ているかもと思わせる無気味さ。
続編が、楽しみです。
唯川恵『肩越しの恋人』
幼なじみの女二人。るり子は超美貌を武器に、欲しいブレンド等貢がせてあげるわ感覚で本能のまま×3離婚。
萌は、報道記者の夢叶わずアダルト通販会社を退職の、共にもうすぐ28歳。
離婚した るり子は、男探しの優良会社受付不採用で、若さが消耗品と知る。が、プライドを持ってケリーバッグにパンプスで倉庫会社に出勤する。
萌は、育ち良さげな家出イケメンの崇と出会い、相変わらずのお人好しで3人暮らしが始まる。願ってもない好ましい男性が離婚してプロポーズするも、崇が15歳進学高校一年生と知っても、一夜を共にして妊娠、出産を決意。イギリス留学でオックスフォード大学を目指す崇には知らせず見送る。
大丈夫かしらと、心配は無用なんでしょうね。お話として読めば、それはそれとして楽しめますよ。

『風を繍う』『花冷えて』『甘い罠』『呪いの言葉の解き方』

2021-06-19 15:04:04 | 日記
あつこ『風を繍う』
読了。通勤電車内で読むのに良い😉
武士の世界も大変なようで、庶民に転職。少し下を見るようにすると、もう少し楽に生きられるらしい。
    
あさのあつこ『花冷えて』
安定の楽しめる小説。
クォーターの女闇医者。おまけに二世という、徹底したマイノリティ。
江戸の都だから、生きていく術となり得たのかな。しかし、医者って凄いのね。呼吸や脈拍の少しの変化で、仮病を見抜いて事件のなぞを解いてしまう。
さくさく読めたので、次は8人の女流作家の短編集『甘い罠』
各作家の個性と共に、自分の好き加減がはっきりしてしまいますね
上西充子『呪いの言葉の解き方』
昨日から、読み始めて一気に読みました。
いやー、面白かったですよ😃
『灯火の言葉』『期待より肯定』成る程ね、と心にガンガン来ます。読みやすいので、後書き迄すっと読み進めます。

『銀花の蔵』『お金がない❗』『お文の影』

2021-06-19 14:54:11 | 日記
遠田潤子『銀花の蔵』
初めは、醤油蔵の一族物語かな⁉️って。 まあ、その通りなのですけれど。
殺人が行われてるんですよ。
ミステリーとかでなく、家族の歴史のなかで。愛人の憎たらしい子供を、正妻の子供が嵌めて、正妻が止めを刺して。おまけに、世間体から旦那が遺体を隠す。百年後に蔵のリフォームで露呈します。
名門一族は、殺人者達の集まりなんて恐ろしいわぁ❗
人は、いつ何時ひょんなことから〝人殺し〟となる可能性を、皆持っていることに気付く、
 
『お金がない❗』古今の作家29名が書いてます。
瀬戸内寂聴さん、群ようこさん、寺山修司さんから、太宰治さん、伊丹十三さん、新美南吉さん迄勢揃い。
お金がテーマですが、人生観の話と思いました。
「今、何が欲しい❓」と聞かれたら、日本人は大抵の人が「お金」と答えるそうです。フランス人は「愛」だそうです。流石、マクロン大統領のお国ですね。素敵💓
宮部みゆき『お文の影』
お江戸の怪談話。
宮部さんは、読ませるのが上手いわ📚📖 後は読んでのお楽しみ。