濱 嘉之『院内刑事:ブラック・メディスン』
作者が、警察庁公安や国会議員秘書の経歴を活かした小説で、『へー、そうなの?』と言う裏話が一杯。ストーリーより、知らない情報教えましょうと言う本です。でも、面白いですよ
佐々木譲『代官山コールドケース』
これは、性犯罪もの。女性警察官が厳しく当たる気持ちは、当然でしょう。徹底的にやってください。
葉真中 顕『政治的に正しい警察小説』
パラパラッと見て、うっかり警察ミステリーと思い込んで借りた本。
とーんでも、ありません。6編の短編、ブラックショートとでも言いましょうか。
最初の「秘密の海」が、虐待の辛い過去の中に、確かに一時は親に愛されていたことを確かめる話。
虐待の拭いきれない影響力に、無力感を抱きながらも、ホッと救われる。
表題の話では、人は簡単に壊れる存在であることに気付かされる。