箱根湿生花園の花々 ②の続きになります。備忘録も兼ねて。(出来るだけ調べてはいますが、情報や表現に間違えがありましたら申し訳ありません。)
○ナガボノシロワレモコウ(バラ目バラ科ワレモコウ属)
多年草で葉は奇数羽状複葉。花は4数性で柄はなく、萼片は白色で4枚あるが花弁はない。雄蕊は4個で葯は黒色。
ナガボノワレモコウの変異で丈が高く花が白い物をナガボノシロワレモコウと言うそうです。またナガボノワレモコウは変異が多くて、小型の物はコバナノワレモコウ、花が赤紫色の物をナガボノアカワレモコウと言います。
トウチソウの種類やカライトソウもワレモコウ属です。
ナガボノシロワレモコウは上から咲き始めます。ワレモコウ属でも上部から咲く物、基部の方から咲く物と両方あるそうです。
雄蕊が長いこともワレモコウとの違いになります。
○バライチゴ(バラ目バラ科キイチゴ属)
日本固有種。多年草。茎は無毛でとげは扁平で下向きに曲がる。葉は奇数羽状複葉で小葉は3〜7枚、2重鋭鋸歯縁。なんとなくクサイチゴに似ていますが、クサイチゴは全体に軟毛が密生しています。
こちらは少し前に撮ったお花です。茎葉にとげが多いことやバラの花のようなことがバライチゴの名の由来とされるそう。
とげが特徴的です。
○センジュガンピ(ナデシコ目ナデシコ科マンテマ属)
山地の林内や林縁に生える40〜100㎝の多年草。茎は上部で分枝し軟毛がある。葉は軟質で薄く無柄。花は2浅裂で裂片は規則的に欠刻する。
名前については花が中国原産の岩菲(センノウ)に似て、栃木県日光の千手ヶ浜で発見されたためといわれており、中国産の岩菲に似るとして同じくガンピの名のつくオオシマガンピ、サクラガンピ、ムニンアオガンピなどがありますが、これはアオイ目ジンチョウゲ科になります。
マンテマ属にはフシグロセンノウ、マツモトセンノウ、タカネマンテマ、タカネビランジなどがあります。
ほとんど終わりかけてしまっていて花弁の感じがうまく撮れませんでしたが、可憐で繊細な感じのお花です。
参考までに本州中部以南で市街地や海岸などにみられる外来種のマンテマもナデシコ科マンテマ属になります。
○カキラン(キジカクシ目ラン科カキラン属)
亜寒帯〜暖温帯の日当たりの良い湿地に生える。地上茎は30〜70㎝。6〜8月黄褐色の10あまりの花がつく。
花の色が柿の実の色に似ている事が名前の由来ですが、まれに花色が黄色で紫条がない、茎の下部も紫色をおびないものがあり、キバナカキランといわれます。また、唇弁が側花弁と同型のものが九州南部と琉球列島に知られていて、こちらはイソマカキランと名づけられています。
同じカキラン属にはアオスズランがあります。
園内にある湿原の復元区では見つけられませんでしたが、今回は初めてカキランを見る事が出来ました。花の色は思った以上に鮮やかで華やかなランでした。
また、白いお花も夏の林や草地を爽やかに涼しげにしてくれます。どちらも魅力的です。😊
参考文献 大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司編(2016)改訂新版 日本の野生植物 平凡社
○ナガボノシロワレモコウ(バラ目バラ科ワレモコウ属)
多年草で葉は奇数羽状複葉。花は4数性で柄はなく、萼片は白色で4枚あるが花弁はない。雄蕊は4個で葯は黒色。
ナガボノワレモコウの変異で丈が高く花が白い物をナガボノシロワレモコウと言うそうです。またナガボノワレモコウは変異が多くて、小型の物はコバナノワレモコウ、花が赤紫色の物をナガボノアカワレモコウと言います。
トウチソウの種類やカライトソウもワレモコウ属です。
ナガボノシロワレモコウは上から咲き始めます。ワレモコウ属でも上部から咲く物、基部の方から咲く物と両方あるそうです。
雄蕊が長いこともワレモコウとの違いになります。
○バライチゴ(バラ目バラ科キイチゴ属)
日本固有種。多年草。茎は無毛でとげは扁平で下向きに曲がる。葉は奇数羽状複葉で小葉は3〜7枚、2重鋭鋸歯縁。なんとなくクサイチゴに似ていますが、クサイチゴは全体に軟毛が密生しています。
こちらは少し前に撮ったお花です。茎葉にとげが多いことやバラの花のようなことがバライチゴの名の由来とされるそう。
とげが特徴的です。
○センジュガンピ(ナデシコ目ナデシコ科マンテマ属)
山地の林内や林縁に生える40〜100㎝の多年草。茎は上部で分枝し軟毛がある。葉は軟質で薄く無柄。花は2浅裂で裂片は規則的に欠刻する。
名前については花が中国原産の岩菲(センノウ)に似て、栃木県日光の千手ヶ浜で発見されたためといわれており、中国産の岩菲に似るとして同じくガンピの名のつくオオシマガンピ、サクラガンピ、ムニンアオガンピなどがありますが、これはアオイ目ジンチョウゲ科になります。
マンテマ属にはフシグロセンノウ、マツモトセンノウ、タカネマンテマ、タカネビランジなどがあります。
ほとんど終わりかけてしまっていて花弁の感じがうまく撮れませんでしたが、可憐で繊細な感じのお花です。
参考までに本州中部以南で市街地や海岸などにみられる外来種のマンテマもナデシコ科マンテマ属になります。
○カキラン(キジカクシ目ラン科カキラン属)
亜寒帯〜暖温帯の日当たりの良い湿地に生える。地上茎は30〜70㎝。6〜8月黄褐色の10あまりの花がつく。
花の色が柿の実の色に似ている事が名前の由来ですが、まれに花色が黄色で紫条がない、茎の下部も紫色をおびないものがあり、キバナカキランといわれます。また、唇弁が側花弁と同型のものが九州南部と琉球列島に知られていて、こちらはイソマカキランと名づけられています。
同じカキラン属にはアオスズランがあります。
園内にある湿原の復元区では見つけられませんでしたが、今回は初めてカキランを見る事が出来ました。花の色は思った以上に鮮やかで華やかなランでした。
また、白いお花も夏の林や草地を爽やかに涼しげにしてくれます。どちらも魅力的です。😊
参考文献 大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司編(2016)改訂新版 日本の野生植物 平凡社