UCLAの研究(PNAS掲載と)
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) January 31, 2024
・新型コロナウイルスの断片が体内の特定の免疫分子の作用を模倣し炎症を引き起こす可能性→後遺症等の因に
・断片が集合し"ゾンビ"複合体形成→炎症
・ウイルス断片により模倣されたヒトペプチドは関節リウマチ、乾癬等自己免疫疾患に関与
感染後の他疾患発病の背景を説明
・出典https://t.co/dGMoaQYgY3
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) January 31, 2024
"教科書には、ウイルスの破壊後、病気の宿主が「勝利」し、様々なウイルスの断片は将来に備えた免疫システムの訓練に使用できると書かれています。新型コロナ感染症は物事がそれほど単純ではないと私たちに思い出させます"
むしろ断片→炎症→他疾患を導く可能性
免疫により破壊されたウイルスの断片は、免疫の記憶に用いられ、将来に役立つものである(→感染は良いこと)という考えが新型コロナには当てはまらないと改めて示した研究
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) January 31, 2024
断片が再集合し時に"ゾンビ"複合体を形成し、炎症を導いたり自己免疫疾患にも関係しているかというインパクトのある内容
下記の発見も非常に興味深い
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) January 31, 2024
・風邪を引き起こす比較的無害なコロナウイルスと比べて新型コロナウイルスはヒトの免疫ペプチドをよく模倣できる断片の組み合わせを多く保有
・新型コロナの断片は風邪のコロナと比べて、増幅された炎症反応を促進すると追加の実験はすべて一貫して示す
→かぜとの違い
「他のコロナウイルスはただの風邪を引き起こすのに、新型コロナウイルス感染症はなぜ重篤な転帰や死に至る可能性があるのか、また原因となるコロナウイルスが排除された後もなぜコロナ後遺症を引き起こすのか、明確な説明が未だない」との問題意識から行われた研究と。ウイルス断片を一因とした
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) January 31, 2024
新型コロナ感染後破壊されたウイルスの断片が結合した"ゾンビ"複合体が後遺症や自己免疫疾患と関連しうると結果(PNAS)
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) February 3, 2024
・新型コロナはかぜコロナと異なり断片や複合体が高炎症性→後遺症
・断片や感染由来の二本鎖RNAとの複合体がリウマチなど膠原病と関連するペプチド等を模倣→自己免疫疾患リスク
・出典https://t.co/YCeqUtRFWA
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) February 3, 2024
UCLA中心の研究チームによる結果。米国科学アカデミー紀要(PNAS)掲載
感染後の自己免疫疾患リスク増加は既に諸研究で確認されているがその背景を提供しうる結果
なおコロナワクチンは一本鎖RNAで、今回ウイルス断片との複合体形成が指摘された二本鎖RNAと異なる
・参考 新型コロナウイルスは感染の際に多量の二本鎖RNAを放出https://t.co/NZB6lxNJ0a
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・先日紹介した、本研究の研究者による解説。新型コロナウイルスは破壊されても断片からなる「ゾンビ」複合体が悪さをする可能性。断片が二本鎖RNAと結合https://t.co/926XeDggX3
・参考2 実世界で確認されている、新型コロナ感染でリスクが増える自己免疫疾患リスト
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) February 3, 2024
関節リウマチも含まれる。なお下記研究では、非接種と比べ接種者では研究された全ての自己免疫疾患でリスク減少傾向を認めているhttps://t.co/lw8GHD7ze4
定期「新型コロナは、最初は主に呼吸器に影響するSARSに似ていると思ったが、実は全身病を起こすウイルスで、特に免疫系に影響を与える力は驚くべきものがある」https://t.co/a02LOIZE54
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) February 3, 2024
なお本研究から推測されるに、ウイルス量が多ければ断片やゾンビ複合体も多くできて自己免疫疾患等の後続の病のリスクを増やしうるのでは?と直感するが、やはり記載あり「重症の宿主では複合体等に利用できるウイルス粒子が多数である点を考慮すると大きく歪んだ免疫応答が引き起こされる可能性」
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) February 3, 2024
そう考えると言われている様にウイルスをなるべく体内に入れない、ウイルスが入っても増殖を許さず速やかに排除できるようにしておくという事は、断片やゾンビ複合体の産生を抑え、後遺症や自己免疫疾患等の予防にもつながりうると推測されるし、接種で各リスクが減っている事の説明にもなる可能性
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) February 3, 2024
論文中の次の部分も印象的「ウイルスのペプチド断片と核酸間の複合体の構造は、ペプチド成分と核酸成分の両方が宿主内での酵素分解から保護されるので、急性炎症を超えて長期的な影響を与える可能性がある」と。これが新型コロナ感染後時間が経過しても長期的影響が残存しうる一つの理由としている
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) February 3, 2024