オミクロン感染後の脳の変化に関する新たな研究結果(JAMA Network Open)
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) December 1, 2023
26-60歳(平均43歳)の男性の脳を新型コロナ感染前後でMRIで調査した。感染前の脳と比べ脳の左楔前部・右外側後頭領域の灰白質、及び右海馬体積の比率減少を認めた
精神状態の変化や後遺症、認知機能増悪とも関連している可能性
前後比較・小規模などの点はあるが、MRIで調べると、新型コロナの感染後に脳の一部に変化があり、またこれらの変化が不安や認知面での変化とも相関するとした新研究
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) December 1, 2023
先日紹介した研究でも、別のアプローチで脳の微細構造の変化を認めているhttps://t.co/2ihMRxMna6
・出典https://t.co/oOMk3BpDDI
感染するのを避けるのが困難な現状において、好ましくない結果
— 大津秀一🍀医師🍀緩和ケア内科🍀早期からの緩和ケア外来🍀院長🍀「どこでも緩和®」で全国対応可 (@shuichiotsu) December 1, 2023
この新型コロナ感染後の脳の変化をみた研究では、特に後遺症の人限定で調べたわけではないのに今回の結果を認めたというのも嫌な部分
むやみに何度も感染するのは避けたほうが良いのは間違いないだろうhttps://t.co/wYImcwmkuT
オミクロン感染により脳の一部が縮小したという研究。
— Sukuna (@SukunaBikona7) November 30, 2023
未感染98名対象、そのうちオミクロン感染後早期(平均3週間後)61名、感染3ヶ月後17名のデータが得られた。年齢中央値は約43歳。
感染後早期では不安と抑うつのスコアに変化を認め、また発熱、頭痛、倦怠感などの症状を認めた。
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3ヶ月後では発熱、筋痛、咳嗽は有意に減少。
— Sukuna (@SukunaBikona7) November 30, 2023
感染前と比べ、感染後のMRI(6-34日)では左楔前部と右外側後頭部の灰白質の厚さと、右海馬が頭蓋内似占める体積の比が有意に減少した。
発熱があった者ではそうでない者と比べて、右下頭頂部の脳溝の深さが減少していた。
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左楔前部の厚さは不安のスコアと逆相関した。
— Sukuna (@SukunaBikona7) November 30, 2023
右海馬が頭蓋内に占める体積の比が言語流暢性課題(前頭葉機能検査の1つ)のスコアに相関していた。https://t.co/qO69kknPJQ
COVID-19感染後の灰白質の菲薄化は過去の研究でも報告あり。
今回の研究ではその所見が一部の症状との相関性が見られたと。