ヨシキPのスタメモ -STYLISH MEMORIES-

ここはTwitterでフォロワー集めを目論んでいるヨシキPが気まぐれで運営するブログです。

ニコニコ動画十年紀の実現にはドラマがあった?

2017年06月23日 | 旧ブロマガ
えー、みなさんご無沙汰してます。
ニコニコメドレーシリーズ10周年企画『ニコニコ動画十年紀 -NICONICO MEDLEY CHRONICLE-』ついに投稿されましたね。

いかがでしたでしょう?古参の方は懐かしい気持ちになれたでしょうし、最近メドレーに興味を持たれた方は過去にこんなメドレーがあったのかと感心を持って頂けたなら幸いです。

今回の記事では『なぜこの企画をやろうと思ったのか』というきっかけと投稿までの経緯、そして各パートの手配や制作にあたっての裏話などをしていきたいと思います。よろしくお願いします。


まず、この企画をやろうと思ったきっかけですが、ニコニコメドレーシリーズは基本的にニコニコで流行った曲(一部趣味曲)を繋げるというコンセプトが主体となっていますが、今となっては該当する楽曲はかなり多くなっていますし、選曲に留まらず繋ぎ方や重ね方、密度もメドレーによって様々で、また、ニコニコメドレーシリーズのスピンオフ的な立ち位置にあるジャンルメドレーというのも数多くあります。

それらのメドレーの言わば名場面と呼べるもの。『このメドレーならではの繋ぎや重ね、アレンジや動画演出』等を繋いでこれまでの10年間のメドレーを振り返りたい。そう思ったのです。そうすればこれまで多くのメドレー動画を見てきた人にとっては懐かしい気持ちになれますし、忘れ去られたメドレーをまた多くの人に思い出して貰える。それだけでなく、それぞれのメドレーには繋ぎ方や重ね方に個性がありますのでそれらがひとつのメドレーになるとメリハリが出て濃密なものになりそうだとも思いました。


この企画を実現させるために行動に移したのは昨年2016年の10月ごろだったと思います。しもさんを始めとする、沢山のメドレー作者さんから許可を頂き(連絡の取れた方のみですが)、それがある程度済んだら、アレンジ担当者の手配に移ります。

この企画は僕が構成を組んでMIDIファイルを作り、それを基に十数名のアレンジ担当者に渡してアレンジして頂くという流れで行われましたが、実は当初はあくまで『個人作』として考えていて、でもその時に僕が使っていた音源はスマホ音源で、メドレー10周年という立ち位置のものでそれで済ませてしまうのはどうかと思っていました。なので僕が作ったMIDIを基に誰か一人、本格的なシンセを用いた人でアレンジできる方がいないか探しました。

そう…、一人です。
『ニコニコ動画摩天楼』がそのような形式だったので、僕が作ったMIDIファイルを基に一人のアレンジャーの方にお願いしようと考えていました。



ある方にアレンジをやって頂ける方を募集しているのですがと相談したところ、『スケジュールを調整して検討したいと思います』と返事が来て、私も『これで何とかなりそうだな』と思いました。


しかし、ある時このような連絡が来ました。


『確認ですが長さ的にアレンジの担当は複数人にご依頼をしているという認識で宜しいでしょうか?』



メドレー100作品の名場面を繋げるとなると短くても25分は超えるであろうという話はしていました。でも、考えが甘かった…。

作品によっては一人の構成担当、一人のアレンジ担当で統制されて作られたメドレー作品もあります。私もそれに習ってその形式にしようと思っていたのですが、流石に25分超えとなるとそうも行きません。これではアレンジ担当者に大きく負担を与えることになってしまう。『複数人に依頼した方が無難かつ相手も引き受けやすい気はします』とご意見を頂きました。その時は『2、3人にお願いすればいいのかな?』という感覚でした。

ですがその方も忙しくなりそうで引き受けられるかどうか分からないとのことで、とりあえず他の方にも手配してみました。ですがなかなかスケジュールが合わなかったり、『どのくらいの長さになるのかがはっきりしないと何とも言えない』というお声もありなかなか手配が上手く行きませんでした。



どうすれば良いのか…もう、あきらめるか?
いや、でも組曲10周年は一生に一度しかない。このタイミングでやらなければ絶対後悔する。諦めたくなかった。かといって実現する術も見つからない。

もういっそ元のメドレーの音源で繋ぐ…?
でもそれだと唯の『繋げてみた』的なネタ感覚で終わってしまう。
ならば元のメドレー音源を繋ぎつつ、アレンジで参加できる人は『自分が昔作ったメドレーを今の技術でリメイクして打ち込む』。

つまりはまとめると
打ち込みで参加できる人のメドレー→その作者本人にリメイク打ち込みして頂く
参加できない人のメドレー→既に投稿されているメドレー本家の音源を使用する

という形でやってみようと考えてみたりもしました。
でも、それをまた別の方に相談したところ『それはやめた方がいい』と意見がありました。そのお相手は後に監修となる8:51:22 pmさんでした。
詳しく聞くと『それは作者側のエゴを感じるから、やるなら全部元のメドレーをままに繋ぐか、全部新たに打ち込みでやるか、どちらかに絞った方がいい』とのことでした。



私は悩みました。
元のメドレーを繋いでMIXする方針ならば全体的に負担が少ない。でもやっぱりそれだとひとつのメドレー作品としては面白みがないと思うのです。かといってアレンジの手配も上手くいかない。







もう、諦めるしかないのか…?








数日間、ずっと悩みました。











でもそんな時、ある事を思い出した。








そういえば『参加者自身のメドレーはその人の今の技術を用いてリメイクする』なんて考えてたよな…。









ふとそれを考えていると、私の脳裏に衝撃が走った。







そうか…!









───私は立ち上がった。









もういっそ2、3人に絞らず沢山の方にアレンジをお願いして『合作』として企画してみてはどうか?←今更
その参加者たちには数々のメドレーの名場面を再現して打ち込むようにお願いし、そして当企画で取り扱われるメドレーの中に参加者自身のメドレーがあれば本人による今の技術を用いてのリアレンジを出来るように僕が上手く構成を組む。

それならば一人一人の負担はそれほど大きくはならないし、なおかつ色んなアレンジが聴けてより濃密な作品に仕上がるのではないか。

こうして沢山の方々に依頼しに行き、今のこのメドレー企画は無事実現し、完成しました。

当初は個人作で考えてたけどやっぱり僕一人では絶対に実現は不可能でした。

それどころか今思うと、参加してくれたメンバーの誰が欠けても当作品の完成はあり得なかったと思ってます。
合作というよりは皆から力を借りて完成させた結晶かも知れません。


本当にいろいろありました。
この企画を本当にやるとしたら、とてつもなく大変な作業になることを承知していたのでやろうかどうかも迷ってました。でも…



やってよかったです。



僕がずっとやりたいと思っていたことなので、当企画に協力してくれた方、参加は出来ずとも話を聞いてくれた方、応援してくれた方みなさんに感謝しなくてはなりません。


みんな、ありがとう!!!!!


そんなわけで…
各パートにおける解説や制作秘話などもお話したいと思いましたが、とてつもなく長くなりそうなんで次回の記事でお話したいと思います。
それではまた次回!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿