はい、この響きにピンと来た人はかなりコアなファンです。ありがとうございます。
私がプロデュースした2008年の京都府立文化芸術会館での企画です。
さて、YOU企画のチューズデーレターは、これから10月の本番まで、プロデューサーがナビゲーターを務める2016年度秋公演の情報記事となります。
まずは前回公演でも公開した企画書の文章を二回に分けて公開いたします。
まだまだ作品が見えない中でも、手繰り寄せるように未来をのぞき見るようにして書かれた文章をご覧ください。
なお、本当にこの通りになるかというと、そうとは言えませんのでよろしく。
▼2016年度秋公演について
15周年記念作品を終え、その出演俳優西岡佳美、劇団員山本周とさらに劇団EBIEのベテラン俳優弓澤玲子を加えてストレートプレイのアンサンブル作品を創ります。前作「ハーフ2」で用いたキャラクター創造の方法を用いて「静かな、しかし目の離せない」面白い作品を生み出します。
演目は平田オリザ氏が宮沢賢治「銀河鉄道の夜」をモチーフに、緑魔子主演で1994年に上演された「思い出せない夢のいくつか」です。日常のユーモラスなシーンをまじえながら、非日常との間を行き来する中で、生きることのはかなさと困難さを抱えた人間たちを描き出します。
2.-① 作品意図
稽古をしていた枚方市の文化アドヴァイザーの平田オリザ氏の作品をやりたい、というのが一番最初の動機でした。
さらに私は、学生時代に京都で二口大学氏演出の同作品を見ています。
リンゴを喰わせる男と女、ラスト近くの不可思議なシーン。
当時見た平田オリザ演出の「夏の砂の上(作/松田正隆)」でも同じように出てくる、日常の裂け目のようなシーンが面白かったです。
また、平田氏作品「転校生」の演出を枚方なぎさ高校の演劇入門の授業で二度やっています。
普通の高校生たちとやるハードルも高かったのですが、だからこそキャラクターを俳優自身が創っていくことが極めて重要な作品である、と感じました。
日本語という一音一語に込められた背後の意味が膨大にある言語体系に挑み作品化されている平田氏の作品は、ありふれた会話に見えて随所にひっかかりのある面白い作品です。
俳優の身体を通じて現実化していく冒険を、楽しんで、さらに楽しんで、遊びつくしたその先に在るゲームとしての演劇=PLAYにまで昇華できればと思っています。
演出 松浦友
次回は、作品特徴と作品制作の流れを大公開!!!やがて俳優インタビューもありますのでお楽しみに。
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