まず、「矮性」と言う園芸用語ですが、
基本となる種(野生種など)を品種改良し、
コンパクトな樹高に育つように改良された
種、品種を呼びます。
果樹など大型になるものも、収量が同じで
、矮性種であれば管理や収穫が
能率的であることや、
観賞用の鉢植え商品を生産する上で、
小さな木にたくさん実のついた物を
作る事が容易になるなどが品種改良の目的の一つ
です。
多くの木本・草本の園芸品種に、
この矮性種は有ります。
一才~・八つ房~・つくも~・チャボ~
・ヒメ~・マメ~などと言う品種名がつくと
矮性種であることが多いです。
(当然例外も有りますので、必ず図鑑などで、
お確かめください)
かんきつ類で矮性種といえば、
「ハナユ(別名:一才ユズ)」が広く
知られています。
観賞用の品種では有りますが、
高さは2.5m程度までに成長するまで、
かなりの年月を必要とします。
その他、農業試験場などで
改良の過程において偶然、
矮性の性質が多少なりとも現れたり
(やや矮性などと曖昧ないい方をするんです)
もしていますので、厳密な区別はされていない
と考えられます。
http://www.aes.gr.jp/kenkyuhokokuocr/3110.htm
余談では有りますが、
農薬の矮化剤を使用し小型に
見せるものもありますが、
これは矮性とは言いません。
商品として、観賞用に作られた花木や果樹などは、
こうした物が少なく有りません。