還暦を迎えたんだけど

今日還暦を迎えました。

無事に、と言いたいところだけど、

コロナのせいで台無しになった。

息子が還暦記念旅行をプレゼントしてくれるはずだったんだけど、乗るはずだった列車は全て運休でホテルも旅館も休業。

外出自粛の最中に強引にでかけたとしても、万が一コロナに感染したら取り返しのつかないことになる。

一生に一度のことなので思いきってお休みをいただく予定だったけれど、旅行のためのお休みは要らなくなってしまった。

職場に迷惑をかけるからと早めにお願いしておいたのになんてことだ！

ストレスが蓄積する一方でただでさえイライラするのに、ばばは入院するし娘の病院はオンライン診療のみとなり思うように気持ちが伝わらない。

この最中に町内会では総会ができなかった分のお弁当代が余ったのでおかずを一品配ろうなんて言い出すし。

民生のお弁当がやっと中止になったと思ったら今度はおかずを配る話で騒動に巻き込まれた。

ゆうこは好き嫌いが多いし味にこだわりがあるので惣菜は買うけれど、誰かからいただくのは困ってしまう。

子供たちがまだ小さかった頃お昼頃いっしょに食べましょうと誘われて断れず、3人分食べる運命になったりした。

こどもってマクドナルドとかミスタードーナツのものは美味しそうに食べるけど、昭和的なごはんは喜ばない。

ばばは私が作らないからだと言うけれど作らなかったわけではなくて食べないからいつしか作らなくなってしまった感じかな。

母親かちゃんと作れば好き嫌いがなくなると言うけれど、ばばはまめな人だったけど私は好き嫌いがとても多い。

前世はカエル。

肉食なので野菜は好んでは食べない。

たまごと酢が苦手なのでそれを合わせたマヨネーズはこの世のものとは思えないとさえ思った。

大学時代テニス部の合宿のときにマヨネーズを食べて以来マヨネーズのとりこ。

年齢とともに好みって変わるのかもしれない。

ここのところ物覚えが悪く物忘れの頻度が増えた気がする。

人はこのようにして認知症になるのか。

そんなはずはない。

否定したものの不安で落ち着かない。

こうなると薬剤師らしからぬ発想になってゆき、仕事は引退したほうがよいのだろうかとかマイナス思考に陥ってしまう。

コロナでテニスも事務もカラオケもショッピングもお預けだからストレスの発散はスイーツとお酒。

天高く豚肥ゆる秋

じゃなくて、

天高くゆうこ肥ゆる初夏？

そして今宵もまたいつもと同じように夜は更けて行き還暦を迎えたバースデーの１日はあっという間に終わってしまった。

そしてまたいつもの日常がやってくる。

いや、もういつもの日常はありえへん話。

これからたくさんの人が自殺していくんだろうな。街中は「テナント募集」だらけ。

世界的恐慌が生活を脅かし…。

もともとがどん底みたいなものだから今更どうのこうのと言われても…。

もうやめようよ。新型コロナの感染者数発表と

か不安になるような特集とか。

疲れがとれない。

みんなもそう言ってる。

肉体的な疲労は休息をとれば解決するが、精神的疲労は肉体を蝕みなかなかなくならない。

身も心もボロボロ。

ゆっくり寝たいけれど悪夢を見るのが怖いから…。

眠ることさえ怖くなる。

還暦を迎えるってこういうこと？

いやたぶんおそらく違うと思う。