りんぐさん、にっしーさん、コメントいただいていたのに返事がまだでごめんなさい。
実は今、お引っ越しの真っ只中。
やっとアパートを片付ける気になり契約更新を機に、ばばの家と自分の家を同時進行で片付けてるんだけど、捨てるものがたくさんありすぎて…。
私の人生捨てるものだらけ。
娘のためにドラッグストアでの日常も捨てた。
でも、まさかのチャンス到来。
捨てたものなのに、ツルハ(信陽堂)での経験が切り札になった。
捨てる神あれば拾う神あり。
なくしたものは違う形で手に入ることもあるかもしれない。
ドラッグストアリストラされなければココヤクと出会うことはなかった。
いや、リストラというより、登録販売者の出現による必要最低限になってしまった薬剤師の居場所。
隣町の店舗で土日と夜間のみに勤務変更して欲しいとエリア長から言われた。
その一年前に友人から調剤薬局を助けて欲しいと言われて、覚悟を決めるために一年間考えさせて欲しいと答えた。
なぜなら調剤は封印したから。
病院で見てはいけないものをたくさん見てきた。
りんぐさんならわかってくれると思う。
常勤の先生はとてもいい医師だった。
けれども天下りで突然現れた乳癌専門の医師は自分の研究のためにたくさんの人々を苦しめた。
薬剤師は医師の処方には逆らえない。
患者は医師には何も言えないから薬剤師に切々と訴える。
訴えを医師に伝えると、怒号と罵声を浴びせられ、彼の正論を長々と聞かされた。
薬の副作用で苦しみ、命の火が消えて行く。
癌治療とは何なのか。
その薬は本当に効いているのか。
本当に必要なものなのか。
藁にもすがる気持ちで飲んだ薬のせいでもがき苦しむ。
副作用対策の名目で出される薬の数々。
父もそうだった。
結局薬の副作用で死んだ。
そのあとクローズアップされたイレッサによる「間質性肺炎」。
今なら勝訴できるのかもしれないが、医療裁判は勝ち目がない。カルテは病院にあるのだから。
大学病院のまわりには弁護士がうろついてる。
間違えて声をかけられたことがある。
身内に何かるのなら訴訟を起こせますよ、と。
知らない世界はたくさんある。
病院と学校は似ているとおもう。
閉鎖社会で世間知らずの人々だらけ。
患者とか生徒とか弱い立場の人間には文句を言わせない。
家族が文句を言えば何もやってもらえなくなるから文句は言えない。
薬剤師は弱い立場だ。
自分では処方できないし、嶷義照会と呼ばれる問い合わせをして医師の了承を得られたもの以外は処方内容を変更することはできないし、処方箋を修正することもできない。
万が一記載内容に不備があった場合、薬剤師が見落とすとたとえ医師のミスだとしても見落とした薬剤師の責任になり、医療訴訟に発展することもある。
飲み合わせとか重複投与もお薬手帳をよく見ないと見逃してしまう。
さじ加減ひとつで患者を死に追いやることもあるのだ。
過誤はあってはならない。
常に集中を強いられ休む暇などない。
テキパキとこなさないとさばききれない。
忙しいのは当たり前だと思っているけど、患者を人として見ていないのが許せなかった。
たまたま大学のセミナーに参加したとき地元企業の求人の話が出て、流れに身を任せて民間企業へと転職し、調剤を封印した。
自らの手で患者を苦しめることに嫌気がさしたのだ。
が、しかし、
ツルハは勤務条件が合わなくなり辞めるしかない状況に追い込まれた。
今晩友人からのオファーを断ると決めたその日の昼に言い渡されたドラッグストアの人事。
ドラマさながら。
「辞めます。」と答えたときのエリア長の驚いた顔と、立ち上がった拍子に倒れた椅子が忘れられない。
「先生なら実力があるから一類ガンガン売ってくれると思ったんだけど…。」と。
仕事と家庭。
女性の永遠のテーマだと思う。
たとえ独身だとしても親の介護がつきまとうし。
もともと子供が生まれたら仕事はしないと決めていたんだけど、子供たちとロッテリアに行く回数が増えたら嬉しいな、と軽い気持ちで始めたおこづかい稼ぎ。
免許があればお金をもらえた時代。
あれからあれよあれよと薬剤師を取り巻く環境が変わり、学校が崩壊してゆき、母の頭が壊れていった。
無我夢中で生きてきた。
ココヤクがあるから乗り越えられた。
SNSにめくじら立てる人がいるけど、SNSで救われる人もいるのだ。
人間なんてちっぽけな存在だ。
完璧を求められてもできるはずなどない。
これからの人生は若い頃のようにがむしゃらに、とか、無理矢理、とかはできっこないから可能な範囲で、にとどめないと。
目の前にある大切なものは失ってみないとわからないけど失う前に気づいたのなら大事にしたい。
別れってね、突然訪れるものなんだ。
その前に老化現象などで変わり果てて行く姿を目の当たりにしないとならないことに誰も気づかない。
ドラッグストアの魅力はやってみないとわからない。
でも向き不向きがあるから、
にっしーさんは調剤薬局がいいかな。
ドラッグストアはお世辞が言えないとダメだから。
病院勤務も調剤薬局もドラッグストアもそれぞれに奥が深くて面白いけど、
薬剤師の仕事は中途半端な気持ちではやりとげられない。
面白さがわかるのはいろいろな山を乗り越えてこそかも。
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といいつつ、更なるコメントをつけてしまう私w
>病院と学校は似ているとおもう。 閉鎖社会で世間知らずの人々だらけ。患者とか生徒とか弱い立場の人間には文句を言わせない。
その通りだと思います。病院も学校も自分たちが常に上座にいると言う前提で行動をしています。上座から対等な高さに降ろそうとすれば、権力をぶんぶん振りかざす・・・これが現実です。
>自分では処方できないし、嶷義照会と呼ばれる問い合わせをして医師の了承を得られたもの以外は処方内容を変更することはできないし、処方箋を修正することもできない。
そうですね。だから、薬剤師が歴史を変えるには、薬剤師一人一人が覚悟を持って臨まないとダメなんですよ。まあ、私は歴史なんか変えることに興味はなく、目の前の景色を良い方向に変えればいいやって思ってますけどw
>万が一記載内容に不備があった場合、薬剤師が見落とすとたとえ医師のミスだとしても見落とした薬剤師の責任になり、医療訴訟に発展することもある。
医師にとっては都合のいいスケープゴート。それが薬剤師の存在意義でもあります。まあ、私相手にそんなことはできないし、周囲にはいくらでもチキンハートの薬剤師がいて、彼らを捧げればいいわけで。
>忙しいのは当たり前だと思っているけど、患者を人として見ていないのが許せなかった。
一応、私のポリシーですが、『忙しいことを理由にしない』という姿勢は今でも貫いてますよ。患者さんに早くしろ!と言われても、『順番にやりますから』と決して折れません。
>ドラッグストアの魅力はやってみないとわからない。
でも向き不向きがあるから、
にっしーさんは調剤薬局がいいかな。
ドラッグストアはお世辞が言えないとダメだから。
そうですね~確かに私はお世辞がダメですw
口紅の相談されても、心の中で、『その年でその色?知り合いだったら、他人の顔するな』と思いそうになります。(だから、自信がないといって、逃げてました)
私は学者気質で、真実に背いた発言はどうしてもできません。だから、調剤薬局で、おかしなことをいう連中とやりあっている方が性格に合いますw