

君と僕。
あなたと私。
この年になると(←ゆうこは還暦なのだ)、やたら人恋しくなる時がある。
わりと1人でいることがあるので、一匹狼と勘違いされるが、
元々孤独を愛していたわけではなく、疎外感や取り残された感を味わいながら生きてきたって感じ。
前の職場では追い討ちをかけるかのようにパワハラの嵐と意味不明な嫌がらせに見舞われた。
ブレイン君なんて人がいたような…。
ブレインさんもいたような。
早いものであれから一年半が経過しようとしている。
もはや前の職場で起きたことは過去の出来事に過ぎず、ゆうこがいたことすら忘れ去られたに違いない。
なのに未だにブレイン君の夢を見るのは心に深く深く傷を負ったからに違いない。
病院勤務時代はひとり薬剤師で孤軍奮闘していたけど、複数で仕事をすることの難しさを身をもって知るハメになるとは思わなかった。
最後は全く別の女性薬剤師の暴言で玉砕。
大学病院薬剤部研修生の時もいろいろあったけど、
あれはないわ。
なぜ言い返さなかったのか。
なぜ闘わなかったのか。
それは波風を立てたくないから。
その昔、自分が我慢すれば母親はご満悦だった。思い通りにならないと不機嫌になる人だからね。
母親の機嫌をとるために努力し、母親に言われるがままに薬剤師になった。
知らず知らずの間に波風をたてない=自分を押し殺すことだと思い込んでいた。
黙っていれば波風はたたないし嫌な思いはせずに済むと…。
だがそれは間違えていた。
早く辞めればよかった。
でも、友達との約束があったから辞められなかった。彼女は薬局のをピンチを救って欲しいと言ったのだ。
「助っ人」のはずが、「ターゲット」に。
おかしいだろ。
同僚いじめて何が面白いのだ?
それとも人をおとしめて優越感にひたりたいのか?
「君は低レベルだからあれこれ手を出さないでくれたまえ。」
「君はトラブルを起こす人間だから電話にも出てはいけないし、決められたこと以外やってはいけない。」
「僕が君の専属指導者になるから覚悟したまえ。」
他にもいろいろ言われたな。
「君の薬歴は意味不明だ。」
などなどいっぱいありすぎて…。
でも、
よくよく思い出してみると彼はえこひいきするし、面倒な仕事はさりげなくスルーするし、患者様の悪口を言うし。
そんな人間に罵倒されても耐えた来たのか。
精神的に追い詰められて夜な夜な悪夢にうなされて…。
痩せ細るかと思いきや食べることと酒を飲むことでうさを晴らした結果、いつの間にかデブになっていた。
運悪く同時期にばばが骨折して入院したり等々いろいろなことが重なったから…。
なぜか不幸な出来事って一気に起きて四面楚歌に陥ったり蟻地獄さながらになったりするんだよね。
いいことが重なるならいいけど、
不幸な出来事が重なると心身ともに疲弊し、下手すると命を失うことさえある。
そうなる前に転職できて本当によかった。
君と僕。
職場での人間関係はスムーズな方が働きやすい。
互いを認めあい互いを尊重するって大事。
マイナス面を見るのではなく、相手のいい部分を見ることを心がけ、苦手分野はフォローし会えばよいのに、
いがみ合うのはなぜ?
優位に立ちたいとか認められたいとかいろいろあるけれど、
職場のパートナーとの関係は良好な方がより良い仕事ができるし、気持ちよく働ける。
君と僕。
互いに助け合いがんばってきた同僚は戦友のように絆ができて尊い存在になる。
年齢に関係なく結ばれた絆は簡単には切れない。
苦労すればするほど絆は強くなるから不思議だ。
絆とは無理に結ぶものではなくて、紡ぐものだと思うんだ。
君と僕。
敵もいたけど味方もいた。
みんな今頃どうしているんだろう。
懐かしい人に偶然出会った。
彼女は対人ストレスで様々な症状に悩まされ退職を余儀なくされたんだけど、今は子宝に恵まれ幸せに暮らしているらしい。
病院も調剤薬局も特殊な世界だ。
そう思っていたけれど、
世の中そのものが特殊な世界なのかもしれない。
新型コロナに感染するかしないかは確率論的問題なのに、感染した人をバイ菌扱いしたり犯罪者的扱いをしてみたり。
目の前で起きている事件に対して目を背け、他人事としてしかとらえられないから住みにくい社会なんだよね。
子供の頃から競争に駆り立てられて上へ上へと立身出世を目指す人ばかり増えてしまってて、
おとなしい人や優しい人はストレスのはけ口にされて暴言を浴びせられたり面倒な仕事を押し付けられたり。
君と僕。
よき友がみつかれば酒を酌み交わしたりたわいない会話を楽しんだりできるけど、
孤独は辛い。
暗闇のなかをさまようようだ。
たまたま見つけてから「君と僕」のカエルの虜になった。
以前もブログで取り上げた話題なんだけど、
君と僕。
その言葉が無性に頭にこびりつく。
仲の良い同僚が異動になった。
なぜか次々と何人も。
企業では異動は日常茶飯事だから仕方ない。
旦那君も3~5年サイクルで異動していた時期もある。
君と僕。
同じ現場にはたてないけれどLINEで繋がっていれば苦しいときも楽しいときも気持ちをわかちあえる。
その昔田舎のおばあちゃんが言っていた。
「夫が生きていれば苦しいことは半分に、楽しいことは倍になったのに。」と。
若くしてこの世を去った田舎のおじいちゃん。
父方のおじいちゃんは父がおなかの中にいたときに亡くなったそうだ。
夫婦も家族も友達も同僚も空気のように当たり前に身近にいるけれど、
ある日突然別れがやってくる。
年齢とか関係なく。
病気とか怪我とか事故とはそういうものだ。
転勤や異動もね。
どんな人でもいなくなるとさびしい。
でも、
いなくなって欲しいとかせいせいしたとかついつい思ってしまうこともある。
人間は神様じゃないからね。
えげつない一面もあるんだよ。
自分がこの世を去るときに「いなくなってよかったね。せいせいしたよ。」と思われるのは嫌だから人には親切にすることを心がけ、誠実に仕事をしていかなきゃね。
薬剤師として大事なことは真面目で誠実であること。
そう思うから。
そのためにはたくさんのことを学ばないと、と思いながらなかなか実行に結び付かない。
ジムも行く行く詐欺になっちゃってるし。
疲れがたまってて睡魔に勝てない。なのに短時間で目覚めてしまう。
昨年の台風被害の爪痕は未だにあちこちに残ってる。
新型コロナに自由を奪われた。
テレビもスマホも新型コロナの感染者数とか不安になるようなことしか情報を流さない。
食べることしか楽しみがないのに、食べれば太るから自問自答の繰り返し。
でも、
食べられるってことはありがたいんだなあ、と、体調崩して美味しく食べられなくなってから気がつくんだろうな。
老化現象に襲われると愕然とすることがたくさんある。
みんなが通る道だから、と言われても不安なものは不安だ。
ばばのこと、娘のこと、息子のこと、旦那君のこと、自分のからだのこと、仕事のこと、仲のいい同僚のこと、ともだちのこと、今後のことなどなど不安材料だらけだけど、
考えても解決しないことは考えるのはやめよう。
ふと気がつけばいつの間にか様々なことを切り離して考える習慣がついている。
でも突然脳裏に浮かんでしまうから…。
悶々として今宵もまた不眠に悩まされるのか。
かゆみ止めとしてクロルフェニラミンをもらったから寝る前に飲めばよかった。
抗ヒスタミン薬は神経を抑制するから眠くなりやすいんだよね。
眠くなりにくいものもあるけれど、効かない気がする。(←個人的な感想です。)
痒みにはオロバタジンが効果あるんだけど、咳喘息ですでにビラノア飲んでるから保険適応上同時には処方できないらしく、同時に処方可能なクロルフェニラミンをもらってある。
薬剤師だって患者になったときは普通に受診して普通に薬局で薬をもらう。
信頼できるかかりつけの医師をみつけることは大切だ。
かかりつけとは本来患者や家族や介護者が決めるものであって薬局のほうから強制するのは間違えてると思う。しかも契約を結ばせられたり料金を取られたり。
本当の意味で自分の薬を一元管理してもらえる信頼できる薬剤師はいるのだろうか?
やっとみつけたけれど、チェーンなので異動になってしまったそうだ。
自分の処方箋は今友達のいる薬局に持参している。そこの薬剤師さんも助手さんもみんな親切だ。
自分が勤務している薬局は残念ながら病院に行く木曜日は定休日。
薬局は便利で親切なのが一番だと思う。
処方箋を預けて待ち時間に買い物や用足しができるとか、指定した時間に受け取れるとか、ファックスやスマホアプリであらかじめ内容を送っておいて用意してもらえるとか。
在宅介護とか在宅看護のシチュエーションが増加しているのだから在宅と呼ばれる薬剤師が家庭を訪問して薬を管理するシステムはポピュラーなものになってゆくだろう。
薬局という閉鎖社会のなかでくだらない勢力争いとか世俗的なもめ事にうつつをぬかしているようでは薬剤師不要論をささやかれても仕方ないんじゃないかな。
時代の流れを読み、今自分ができることは何かとか何をやらなければいけないのかを常に意識しないとおいてけぼりをくってしまう。
若い人が羨ましいと思うなら老いては子に従え、若い人からノウハウを学べば良いのではないだろうか。
君と僕。
親子ほどの年齢差はあるけれど、同僚とベストパートナーになることによりよりよいサービスが提供できるからまだまだ現役で頑張れるかもしれない。
君と僕。
たくさんの人々と関われる仕事は時々めんどくさいことも起きるけど、毎日が変化に富んでいて飽きることはないかな。
でも、
仕事をせずに暮らせたらどんなにいいことか、とだらだらしたくなる日もある。
君と僕。
行けばパートナーに会えるという楽しみがあれば朝起きて支度していつもの1日を始めることができる。
でも、
嫌なやつがいるとね、気持ちがとてもとても重くなり、できることも萎縮してしまうからできなくなる。
同僚を落ち込ませてどうするっ。
いや待てよ。
「君みたいな低レベルな薬剤師がいつまでも居座るから有能な6年制卒が雇えない。」
ブレイン君はそう言ってた。
はじめから同僚として見てなかったわけだ。(←彼の方があとから入社してる)
いずれにせよもう彼と一緒に働くことはもうないのだから彼の亡霊は振り払うべきなのだ。
さらばブレイン君。
君と僕。
それは嫌な意味ではなくて、
大切な友達って意味↓。


QRコードがついててね、読み取ると歌も聞けるの。
毎回味がアレンジしてあるので楽しみながら飲んでます。