妻です。
お立ち寄りいただき、どうもありがとうございます🌸
GWに入りましたね~。毎年、月日がたつのははやいと感じますが、今年は一層はやく感じます。
今日という日はあとにもさきにも一日だけ。
日々を大切にすごしていきたいな、と思います。
わたしの父親は建築関係。自営でずっと働いてきましたが、ある年、熱中症にかかりました。
以来、調子が悪くなることが重なって、数年前に廃業しました。
子どもをかわいがる人ではありましたが、パチンコ好きで、わたしが小さいころは家にあまりいませんでした。
学校の友だちと家族の話をするようになると、うちの父親ってよそとちょっと違うのかな、と思い始めました。
わたしの2つ違いの妹は、在宅している時は父親にからかわれて、よく悔しくて泣いていました。
母いわく、かわいくてしょうがなくて、泣くまでからかってしまうんだよ、と。
ホールのケーキに載っていた、バタークリームでできたきれいなバラの花。
わたしと妹と、どっちが食べる? と相談しているすきに父に食べられました。
妹は、風船の割れる音、クラッカーの弾けるような音が大の苦手でした。
クリスマスのとき、父はわざと妹に向けてクラッカーを鳴らします。
母は毎回「もう! お父さん、いい加減にしな」とたしなめますが、父はどこ吹く風とばかり、小さい男の子がいたずらを楽しむような顔をしていました。
こんなふうにイベントごとに妹はぎゃあぎゃあ泣かされていました。
大人になっても、妹は小さいころのことを根にもっていました。
孫は目に入れても痛くないほどかわいい、とはよく言われますが・・。
「将来わたしに子どもが生まれても、お父さんには絶対にさわらせてやんない!」
決意を固め、わたしに宣言していました。
妹に最初の男の子が生まれ、ベビーカーに乗るようになると、
「えっ、いつの間に!」と驚くほど、父は誰よりも早くベビーカーのハンドルを握り、ベビーカーを押して歩いていきます。
わたしが帰省すると、父が孫を乗せてウマになっていたり、延々と「いないいないばあ」をしていました。
その間妹は、のんびりとテレビを見ながらおやつを食べています。
(『子ども、お父さんに絶対さわらせない』んじゃなかったの?)という意地悪い言葉を、その後もわたしはぐっと吞みこんだのでした。