旅の出会いのりんご

　１０月１９日りんごが送られてきた。
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　

　７月２５日中仙道　大妻籠の旅籠つたむらやでの出会いから始まる。

　　　　　　　　　　　　　　　　

旅籠は飛び込みで宿泊した私たちとりんごの送り主（コモちゃんとしておこう）二組であった
夕食を一緒に食べながら、話が弾んだ。丁度同じ年生まれでもあった。幼い頃の貧乏の話は特に共感がもてた。
３月１１日の大震災は私たちにも影響があることにもびっくりした。
　私の電子部品の下請け業も震災後ほとんど仕事がなくなり、廃業に決断をせざるを得なかった。それと丁度良いタイミングだったのかも知れないが。コモちゃんも東京のホテル勤務だったが、客がばったり来なくなりクビになったとのこと。料理人はそれぞれ繋がりがあり、上高地のホテルで１１月中旬まで働くらしい、その後はスキー場へ行くみたいだ。手に職あれば何処でも働ける。
　つたむらやの料理は美味しかった。養魚場も営んでおり、信州サーモンと自家製どぶろくは楽しい会話に弾みをつけてくれた。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　
　コモちゃんは同僚が名古屋に帰省の途中つたむらやに送ってきてもらった。その同僚は良いところに宿をとったですねと、わたしにつたむらやを絶賛して自分も泊まりたいと言いながら帰途に着いた。
　翌朝はコモちゃんと３人で妻籠宿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　馬籠宿　　　汗をかきながら馬籠宿　　　蕎麦が美味しくなかった馬籠宿

　　　　　　　　　　　　　

　と三人で観光した。
コモちゃんに約束していたすだちを８月に送っていた。そのお返しにりんごが着いたのだった。旅は道連れ世は情け。知らない人との出会い、これも一期一会。
　うれしいりんごだった。