昨日,、中部小学校校舎見学会が保護者対象で行われた。
校長の案内で、数組の保護者が参加し、校舎ほぼすべての部屋を見学した。細かい場所まで見れて全体も把握することができ、とてもよい機会であった。
また、実際見学してみると、今回1.7億円程度の増築をするようであるが、既存をうまくリファインすることで、コストはともかく増築面積は減らせそうであった。それは、10年後には生徒数も減り、もしかしたら増築部分が必要なくなるかもしれないことを考えると大きな検討事項のような気がした。
しかし、まだ設計が始まったばかりで2ヵ月後の8月には基本設計(計画)が終了という予定なので、あまりにも時間がなさ過ぎ、スタート遅れが大変悔やまれる。教育の上でハードである校舎の重要度は低いと思うが、いまでは村としては、かなり高額の1億円以上の税金が投入されるので、もう少し慎重にそして重く対応するべきだったのではと感じる。
今後、小学校統合に向けて多くの検討委員会や説明会が開かれるわけであるが、少子高齢化、グローバル化、脱ゆとり教育など、社会情勢の変化が激しい現代そして次世代に、村が言う「木島平型教育」が、未来を担う子供たちにどのような「理念」で、どういう「プログラム」をもって教育サービスをしていくのか、まず、最初に村民に明示してもらい、それに基づいてみんなが共通の認識の上で協力・検討していくのが本来のあり方だと思う。
今は、そういう認識がない中で、ただ時間に追われてバラバラな価値観で検討しているような気がする。
P128 藤森照信(建築史家)
・・・・・しかし、民家の魅力は、集団の無意識を満たしていることにあります。ああいう形が練り上げられ、成立するために、ものすごい時間をかけているからなんです。その長い時間の中で、自然化が行われるんですね。
美学的なことを言うと、時間を経たものはどこに置いてもしっくり合うんです。骨董品がそうですが、それを現代建築の中に置こうが、本来あった伝統的空間に置こうが、どこに置いても違和感が生じない。その秘密は時間なんです。・・・・・
私も、いつも感じていることですが、日本人は「和風・洋風・民家風」など「○○風」が好きで、何でも器用に作ってしまいますが、「○○風」は「擬○○風」の略であり、ということはニセモノであり、藤森氏が言うようにそこには「時間」が存在しないために、決してオリジナルを越えることはできないのではないでしょうか?
それを越えるものを創りたい!!
昨夜、木島平消防団ポンプ操法大会の慰労会の帰り道で、今年はじめてのホタルを発見しました。たぶん種類は源氏ホタルで、小雨が降っていたので水路脇の草に何匹か光っていました。