原広司や藤村龍至など10人が、それぞれ対談したものを「アーキテクチャーとクラウド-情報による空間の変容」として、まとめれている。
「クラウド」は、インターネットに接続することで、サービスを享受できるネットワークのあり方である。その都度雲のように形を変えるネットワークの姿がイメージされるのだろう。この「クラウド」による変革は、かつての電力によるそれにたとえられ、社会や産業の構造、都市や国家のあり方を変えるだろうと言われている。建築も、原広司の言うように、「均質空間」から「離散空間」などの新しいアーキテクチャーを模索する好機として促えられている。