山村有佳里のミュージック+プラス

トーク&ミュージック チェコ編終了


11月21日、山村有佳里トーク&ミュージック チェコ編 終了しました。
チェコ音楽紀行というタイトルでチェコの作曲家の人生を通して国の背景、今に至るまで色濃く残る
旧共産圏政権の名残、そして私が過ごした2000年代初頭のチェコでの経験を交えてお話ししました。
どれだけ才能があって、結果を残している人たちでも
複雑な政権、情勢に巻き込まれて
自由に国を行き来することが出来ない、
そして何より
"自分自身を表現すること、
自分自身の人生を生きる事が出来ない人生になってしまった人"
が今も同時代にいること。
今回は特に楽器屋さん主催ということで自身のピルゼン音楽院時代の先生とのやりとりを交えてお話ししました。



以前、ラジオにもゲスト出演していただいた、精華大学漫画学部教授三河かおりさんも聴きに来てくださっていました。
三河さんはあの空前のヒットになった「のだめカンタービレ」の編集者さん。
のだめカンタービレ劇場版は舞台がプラハだということもあり、また、私が住んでいたピルゼンはスメタナが住んでいたところ、
こののだめカンタービレ劇場版でのだめちゃんがショパンのコンチェルトを演奏するのがプラハのスメタナホール。
スメタナ繋がりでご紹介しましたが、三河さんののだめ誕生秘話・裏話も聴けて、参加された方はなかなか貴重な回になったと思います。
(しかし10月参加して下さった朗読家馬場精子さんも11月の三河さんも客席パネリスト状態で活躍してくださり・・お二人ともとても上手にお話ししてくださって流石。でもだからこそ、私も番組にゲスト出演していただきたいと思った、魅力的で安心の方たちです)
スメタナホールで聴いた、「プラハの春音楽祭」でのチェコフィル演奏 スメタナ「我が祖国」はやはり思い出深いです。
ヴァ―ツラフ首相とヨゼフ・スークと並びで座って。


冒頭でヤナーチェクのピッコロとピアノのための「青い鳥たちの行進」(青い制服の少年達の行進)
お話し後、曲についての説明をしつつ
ドヴォルザーク ユモレスク、母の教え給いし歌、そしてマルティヌー フルートとピアノのためのファースト・ソナタの第一楽章を。
作曲家の想いや、ヤナーチェクの時にお話しした「発話旋律」になぞらえて、マルティヌーの楽曲がこういう音を意識して表現されているんですよ、とお話ししました。
来てくださった方が
「実は自分がすごく精神的に疲れていたので、お話しの内容はシリアスなんだけど、演奏に癒されて沁みました」と感想をくださったのですが、
音楽って、今まで聴いたことがある同じ曲でも、そのときの精神状態で全然入り方、感じ方って違いますよね。
生演奏を聴く醍醐味だと思います。
クラシック以外の好きなアーティストのアルバムを聴くのも同じ効果がありますよね。最初は聴き馴染みのあるシングル曲を軸に聴くかもしれないけど、車の中や家事の最中など何回も聴いているうちに他の曲もどんどん入って来てお気に入りになる、そんな感じでしょうか。
クラシックも足を運んでいるうちに知らない、聴き馴染みのなかった曲も、だんだん知っている曲になり、何かを感じるようになる。


今回も伴奏してくださったピアニストの曽我麻衣子さんと。
衣裳がすごく好評で嬉しかったです・・・胸元の刺繍が民族衣装っぽいのと、スカート部分のプリーツが
「青い制服の少年たち」みたいでしょう?
(ちなみにイギリス編のときは中世風を意識しました)

さて、来月はまた雰囲気が変わって、オランダ、ベルギーちょっとイタリア編です。
風車?チューリップ?ムール貝?チョコレート?フェルメール?ミッフィー?
皆さんにとってベネルクス、イタリアってどんな印象ですか?
もしよかったら皆さんの印象をお話しに来てください。

そして。あと1日だけですが、大阪北堀江のカフェ「旅路Kitchen」でチェコ料理がいただけます!
お話しの中でもご紹介した、チェコの茹で蒸しパン、クネドリーキも食べられます!
関西でチェコ料理が食べられるのは今、ここだけ!
でも毎月違う国のメニューを提供されている、魅力的なお店なので、是非お運びください。
https://tk-kitchen.jp/

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