ユケプスキー粒子散布中

単なる漫画オタの日常

「秋田白神観光重点エリア推進協議会・先進地視察調査報告会及び講演会」に参加して

2014-03-13 20:28:30 | グリーンツーリズム
今日は午後から地域振興局へ。
表題の会にいってきましたーε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

第一部は
先進地視察調査報告会 
 視察先は上高地と屋久島
 報告は秋田白神コミュニケーションセンターの代表理事の後藤千春氏と理事の斎藤栄作美氏。

 上高地では年間150万人の観光客のうちガイドを利用するのは1万人
 主に自然観察ガイド
 ホワイトボードや立体地図を利用してガイディング
 ガイドには、地元の人とよそから上高地に憧れてきた人の2種類
 地元の人には暮らすところがある
 よそからきた人は冬場(オフシーズン)の仕事に困る
 HPの魅せ方が上手い
 ガイドと歩く上高地 というのをどんどん宣伝している


屋久島については 
 年間30万人の観光客のうち縄文杉登山は9万人、そのうちガイド利用は6割
 オフシーズンがない(でもやはり観光客が少ない時期がありその時は各自で研修)
 個人・会社などガイド形態は様々
 エコツーリズムのサイトで旅行計画がすべてできる
 ガイドを顔写真つきで紹介している。指名もOK。


黒石・弘前では
 廃校利用で、プログラムの企画実践・地場産の食・山里文化を継承してアレンジした工芸体験
 地域との連携



白神とよその遺産・観光地域との違いは
 よそのガイドはガイドで生活できる
 白神はよそと違ってぱっとみて「うわーすげー!」ってのがない(アイコン・シンボルがない?)


などなど。

で、これらの話を聞きながら自分で思いついたことは
 藤里・八峰・能代で連携したプログラムを組む
 秋大の観光関係の学部のゼミでガイド養成みたいなのができないか
 八峰オリジナルのツアーやモデルコースはないの??
 もしあったとしたらその打ち出し方はどうやってるの??
 今までの客数や客層は??
 ガイドが自分でプログラムを組んでなおかつ臨機応変にお客様に対応するべき
 白神を都市部などでPRする場合のターゲットや、基点となる場所・店はどういうものか
 都心の山グッズのお店との連携?
 そのガイドオリジナルの武器がほしい
 観光素材・資源をちゃんと一度洗い出してテキスト化しなくては



そんで、第二部は
田辺市熊野ツーリズムビューローの事務局長、竹本昌人氏による講演会
「世界に開かれた持続可能な観光地を目指して!」~広域的な視点とワンストップサービスの確立~

まずこちらのサイトへのリンクを貼っておきますのでお時間あったらぜひ覗いてみてくださいまし

田辺市熊野ツーリズムビューロー

このお話をきいて、ワタシのやりたいことを今まさに実践しているなーと思って興味津津。

田辺市は平成の大合併でいくつかの町と合併しました。

で、こちらの会社は簡単にいうと、合併前の市町村にあった観光協会はそのままにして、それぞれの観光資源を活かすことをしており、
そしてその各観光協会をまとめてトータルコーディネートしているのです。

基本スタンスのひとつ「乱開発より保全・保存」では、「今」あるものをお客様は見に来るのだから、ということをおっしゃっていました。
そしてもうひとつ「マス」より「個人」。これは、家族や友人同志など少人数のグループで「目的意識を持った」お客様ということ。


そしてなにより、海外からの誘客に力を入れてます。
なので外国の人目線も必要ということで国際観光推進員としてカナダ人の男性もいます。

パンフレットなんかは、3つのパターンをつくるらしく、たとえば「能代に今いない人」に向けてのパンフレットや「能代にきた人(今いる人)」に
向けてのパンフレットなどなど。

そしてそれらは英語などでの表記もしています。

熊野古道についての看板なんかも、かつてはバラバラなデザインだったりしてわかりづらかったものを、統一したデザインにしたり。


ちょっとおもしろかったのが、入込客数の推移をみていたら、世界遺産に登録される前よりもされたあとのほうがだいたい客数増えてるのに、
なぜか温泉だけが減っている。
なぜかというと、客層の変化です。
今までは温泉目当ての団体客などが多かったんですが、ここ数年は温泉目当てではなく、体験だったりグルメだったりといった目的の客になったんです。

温泉が目的地ではなくなったんです。

そして宿泊客も減りました。
が、日帰り客が増えた。

これについては、海外からのお客様は連泊してくれるのでそちらをターゲットにするとかなんとか。


そして一番の良さは、めんどくさい旅行手配をワンストップでできること。

普通なら旅行会社をはさんで宿だのなんだのの手配がされるのでいちいちめんどくさいですが、こちらではそういった煩わしさがない。

ここに頼めばカスタマイズされた自分なりのプランを楽しめる、というのが良い。
少しお値段はその分高めの設定ですが、それでもお客様が心から満足してくださればそんなの関係ない。

そして「地元だからできる」というニッチな需要にこたえるツアーを打ち出す。
能代だとどんなんができるかしら。
井坂直幹ゼミナール&風の松原 とかかなー??

もうあるのかもしれないけどまず発信力が弱くてね~・・・。

今後は「スポーツ観光」や「クアオルト」、「エコ・グリーンツーリズム」の商品を開発していくそうです。


最後にいっていたのが「広域連携には中間支援組織が必要」ということ。

たしかにね!!



これに尽きる。


ワタシのこれからを考えるいいお話を聞けました。

ありがとうございましたー!!!!!

黒石市のランプの宿「青荷温泉」とこみせ通り、そして弘前まち歩き

2014-03-13 19:33:42 | グリーンツーリズム
先ほどの米ちゃんcafeをあとにして向かったのは
黒石市の山奥にあるランプの宿「青荷温泉」

コチラは写真だけ^^;





ランプの宿といえばだいたい皆さまおわかりだと思いますが、明かりは全てランプです。

電気??

ないないそんなもん(((゜Д゜;)))

まあしっぽりしたい方にはおすすめかな。

携帯も圏外なので、誰とも連絡とれませんw

なので、いったはいいものの、ウチのおとんのこととかで緊急の連絡とかあったらヤバイと思ってちょっとソワソワしながら
過ごしてましたw

食事もなかなか。
晩ご飯はめっさおなかいっぱいになってきつかったw

翌日宿をあとにしようとしたらめっちゃ晴天で、撮った写真がコレ



ナイスな天気でした!

そんでそあとにむかったのは黒石のこみせ通り。
観光ボランティアのガイドさんについていただき、昔ながらのこみせを再現した通りをゾロゾロと。

歩いてて思ったのは、やはり「統一感」って大事だな、と。
景観をなにもかも揃えるのは難しいけども、たとえば商店街のお店の軒先全てに同じカラーののぼりがあったり
ポスターがズラッと貼ってあったりすると、車でそこ通っても関心がでてくる。

そういうのっていいよね~・・・。

「統一感」ね。

そのこみせ通りにあった造り酒屋さんにぶら下がってた巨大な酒林w
落ちてきたら大惨事になるんじゃないかwww


そしてこちらもあとにし、最後にむかったのは弘前。



かっちゃがガイドになって色々まわったんだけども。




コチラは津軽塗りの老舗田中屋さん

塗りの工程を説明していただきました。
18回(以上?)塗るらしい・・・。
しかもすぐ乾くわけではないから相当な時間かけて作られます。

余談ですが、あとで藤崎出身のウチの祖母にきいたらここはよく行っていたらしいww
さすがwwwww


まあ色々とまわって、思ったこと。

それは

費用対効果の大切さ

というのも、ガイド料が有料な場合と無料な場合があるのですが、有料な場合はお客様の満足度≧ガイド料にならなくては
リピーターには絶対にならないし、口コミでマイナスになってしまうということを痛感したのです。

去年自分が白神ガイドとしてデビューしてからガイドしたお客様にワタシは料金以上の満足度を与えられたのだろうかと
怖くなってしまいました・・・。

飲食店時代もそうだったんですが、お客様が予想しているレベルのサービスより少し上をいかなくてはお客様は満足されないのです。

「まあこの値段だったらこのくらいで妥当かな」
「この値段でこの内容!?もう二度と利用しない!ぼったくりだ!」
「ここまでしてもらってこの金額でいいの!?ありがとう、またお願いね!」

お客様が受けた印象で今後の誘客に差が生じてくるし、地域のおもてなしのレベルの底上げにもつながる。

うん、色々を勉強になりました!!

黒石市での米ちゃんガイドで感じたこと

2014-03-13 19:06:43 | グリーンツーリズム
2014.3.8
青森県黒石市の黒森山近くでのスノートレッキングを体験。
スノーシューは初めてだったけどほどよく雪が積もっていて(膝の高さくらいかな)
ラッセルにはちょうどよかったのではないかなーと思う^^

こちらがスノーシュー



山岳ガイドの米坂さんにガイドしてもらい、道なき道をラッセルして進んで、元スキー場だったという
ゲレンデ(?)を転がり落ちないようにスノーシューで下る。

吹雪気味だったけど、すごく気持ちよかった!!

そのあとは米ちゃんcafeにてコーヒーを頂きながら、黒石の白い炭を使った炭アートを体験。
これがまた、ハマるww

米ちゃんから「ずっとなんもしゃべんねんでモクモクど作ってらな~」って言われたw

ああいう細かい作業好きなんだもんな~(´∀`*)ウフフ

こちらが途中の写真と完成したモノ^^




米ちゃんcafeの中には懐かしいこういったテーブルがあったり


素敵なディスプレイも




このcafeで色々とお話を伺って、個人的に共感したことを忘れないように書いておこうと思います^^

・地元の雇用も生まなければ
・会社と客だけではなく、地元の人たちに頼めることは頼んでなるべく地元の人を間に挟むようにしている
・地元の山から受けた恩恵を少しずつ返していきたい
・廃校利用で「お山のおもしぇ学校」
・トレッキングだけでは生活できないから蕎麦屋と二足のワラジ
・ガイド養成塾には人は結構くる
・社員としてガイドできることが大事
・「発信」してあとは努力しかない
・方言が最高のおもてなし
・お客様全員に同じことをさせることで連帯感がうまれ、統率がとりやすくなる
・ガイドはリーダーシップをもたなければならない
・心をひとつにさせる
・楽しいけどもちゃんとした案内
・方言だけでは通じない時もあるので、さりげなく標準語も入れる
・言うこと聞かない人(たいてい後ろにいる人)に改めて声をかけるとその人が心強い味方になる
・クレーマーだなと思う人ほど淋しがりだから優しく声をかけてあげる
・自分は「これだけなら誰にも負けない」という武器を持つこと

ガイドで飯食っていくんだ!という強い信念のもと、株式会社ツガルサイコーという会社で社長と二人三脚でとても
精力的に活動している米ちゃんに会えて本当によかったです!!!

ワタシとはスタンスが違うというか、ワタシはガイドでご飯食べていくという道を目指しているワケではないのでアレですが、
それでも地元の人たちと連携して、地元の良さを余すところなく伝えていきたいっていうところは同じだと思います。


今回こういう機会を与えてくださった秋田白神コミュニケーションセンターの後藤さんにはとても感謝しています。
ありがとうございました^^




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